2024年9月27日
労務・人事ニュース
令和6年度 病害虫発生予報第7号発表!水稲や豆類に影響を及ぼすカメムシ類が北東北から四国まで広範囲で多発の予測
「令和6年度病害虫発生予報第7号」の発表について(農水省)
令和6年9月11日、農林水産省は「令和6年度 病害虫発生予報第7号」を発表しました。この予報では、今後1か月間における主要な病害虫の発生予測が示されています。特に、水稲や豆類、果樹などに被害を及ぼす可能性のあるカメムシ類や害虫が、多くの地域で多発することが予想されており、農業関係者にとって注意が必要な状況です。
まず、水稲については、斑点米カメムシ類の発生が、北東北、南関東、北陸、東海、近畿、中国、四国の一部の地域で多くなる見込みです。これは稲の品質に影響を与える可能性があり、特にこれらの地域の農家は適切な防除対策を早めに講じることが推奨されます。
次に、豆類では吸実性カメムシ類の発生が、北関東、北陸、東海、近畿の一部で多くなることが予測されています。この害虫は豆類に深刻な被害をもたらす可能性があり、農作物の収量や品質を低下させるリスクが高まります。また、オオタバコガやハスモンヨトウも全国的に発生が多くなる、またはやや多くなると予想されており、これらの害虫に対する対策も強化する必要があります。
さらに、果樹に関しては果樹カメムシ類が南東北、関東、甲信、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州の一部で多く発生する見込みです。これにより果実の品質が悪化することが懸念され、特に果樹栽培を行っている農家は発生状況に細心の注意を払う必要があります。
今回の発表では、他にもハスモンヨトウをはじめ、地域によって多発する可能性が高い病害虫の存在が示されています。各地域での詳細な発生情報については、都道府県の病害虫防除所が提供する最新の情報を参照し、適切な対策を講じることが重要です。
この発生予報は、農林水産省が全国の都道府県と協力して作成しており、植物防疫法に基づく調査結果や気象データ、農作物の生育状況などを基に分析されています。これにより、農家が効果的かつ経済的に防除対策を行えるよう支援しています。
今後、病害虫の発生予察に基づいた防除対策を講じるためには、各地域の状況に応じた適切な対応が求められます。都道府県の病害虫防除所のホームページなどで提供される最新情報を定期的に確認し、地域ごとの発生状況に合わせた防除策を実施することが推奨されます。
農林水産省は引き続き、病害虫の発生状況を注視し、必要な情報を提供していく方針です。農業従事者は、この情報を活用して、病害虫の発生リスクを低減し、作物の保護に努めることが求められます。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ