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2024年4月3日

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令和6年能登半島地震 石川県で観測された歴史的大地震の詳細な分析と影響

地震本部ニュース 令和6年(2024年)春号(地震調査研究推進本部事務局)

2024年春、石川県能登地方では、マグニチュード(M)7.6の大規模地震が発生しました。この地震は1月1日16時10分に起こり、深さは約15kmでした。最大震度7を石川県輪島市などで記録し、震源地周辺では広範囲に渡って激しい揺れが観測されました。この地震により、多くの地域で建物の損壊やライフラインの断絶などの被害が出ました。

震源の北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と判明し、地震のメカニズムに関する詳細な分析が行われました。また、地震による津波も発生し、北海道から九州にかけての日本海沿岸で高さ80cmから1mの波が観測されました。この津波により、広範囲にわたる浸水被害が確認されました。

地殻変動についても顕著な現象が観測され、GNSS(全球航行衛星システム)によるデータ分析から、能登半島での顕著な地殻変動が示されました。例えば、輪島市西部での最大4mの隆起や、珠洲市北部での最大2mの隆起が確認されています。さらに、海底地すべりに関する観測から、能登半島の東方約30kmに位置する海底谷で大規模な地すべりが発生していることが判明しました。

この地震に伴い、地震活動の範囲も広がり、特に震度1以上を記録する地震の数が増加している状況が続いています。地震調査研究推進本部では、この地震活動に関する詳細な分析を行い、今後の地震リスクの評価に役立てています。

政府と地方自治体はこの地震を受け、災害対策の強化と地域住民への情報提供に努めています。地震・津波のリスクに対する意識向上と、地震発生時の迅速な行動が重視され、防災訓練や教育プログラムが積極的に実施されています。

長期的な地震リスクの評価も進行中で、確率論的な分析により、将来の地震発生可能性に関する研究が継続しています。これらの研究は、地震調査研究推進本部によって公開され、一般にも広く知らせられています。

以上のように、令和6年の能登半島地震は多大な影響を及ぼしましたが、これを契機に、地震研究と防災対策の一層の充実が図られています。今後も地震に対する備えと、迅速かつ適切な対応が重要となってきます。

⇒ 詳しくは地震調査研究推進本部事務局のWEBサイトへ