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2024年6月9日

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令和6年1月調剤医療費は6,790億円に達し、後発医薬品使用が進む

最近の調剤医療費(電算処理分)の動向 令和5年度1月号(厚労省)

令和6年1月の調剤医療費に関する最新データが発表されました。今回のデータによると、調剤医療費の総額は6,790億円となり、前年同月比で6.5%増加しました。一方、処方箋1枚当たりの調剤医療費は9,490円で、こちらは1.7%の減少を示しています。

調剤医療費の内訳を見ると、技術料が1,821億円で前年同月比7.2%の増加、薬剤料は4,956億円で6.3%の増加となりました。特に注目すべきは、後発医薬品の使用が増えており、総額954億円で前年同月比2.6%増加しています。

薬剤料の多くを占める内服薬について、処方箋1枚当たりの薬剤料は5,448円で、前年同月比2.7%減少しました。この減少は、処方される薬剤の種類数が平均2.81種類で前年と同じであった一方で、1種類当たりの投薬日数が26.6日と3.2%減少したこと、1日当たりの薬剤料が73円で0.5%増加したことによるものです。

内服薬の総額は3,898億円で、前年同月比203億円増加しました。薬効別に見ると、最も高いのはその他の代謝性医薬品で717億円、次いで循環器官用薬が548億円、中枢神経系用薬が525億円でした。また、化学療法剤は最も増加幅が大きく、前年同月比85億円増加して335億円となりました。

年齢別に内服薬の使用状況を見ると、0歳以上5歳未満では総額17.7億円で、アレルギー用薬が最も多く5.3億円を占めています。5歳以上15歳未満では99.7億円で、アレルギー用薬が31.4億円、中枢神経系用薬が26.6億円、化学療法剤が11.3億円です。15歳以上65歳未満では1,483億円で、その他の代謝性医薬品が272億円、中枢神経系用薬が268億円、化学療法剤が171億円を占めています。65歳以上75歳未満では821億円で、その他の代謝性医薬品が183億円、腫瘍用薬が142億円、循環器官用薬が132億円です。75歳以上では1,477億円で、その他の代謝性医薬品が255億円、循環器官用薬が248億円、腫瘍用薬が194億円でした。

都道府県別の調剤医療費を見ると、最も高いのは北海道で11,502円、最も低いのは佐賀県で8,083円でした。伸び率が最も高いのは沖縄県で2.1%増加、最も低いのは福井県で4.1%減少しました。

後発医薬品の使用状況については、全体の割合が85.4%で前年同月比1.6%増加しました。薬剤料ベースでは19.2%で0.7%減少、後発品調剤率は81.7%で1.0%増加しました。後発医薬品の内服薬の総額は808億円で、循環器官用薬が247億円、中枢神経系用薬が138億円、消化器官用薬が94億円でした。

以上のデータから、調剤医療費の増加が続いている一方で、後発医薬品の使用が進んでいることがわかります。特に高齢者の薬剤使用が多いことが示されており、医療費の適正化と効率化が求められる状況です。

⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ

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