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2024年12月19日

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令和6年10月の貿易赤字1,557億円は前年同月比で3,318億円縮小、輸出2.9%増が寄与

令和6年10月中 国際収支状況(速報)の概要(財務省)

令和6年10月の国際収支状況に関する速報によれば、経常収支は2兆4,569億円の黒字となりましたが、前年同月と比較すると3,671億円の黒字幅縮小が見られました。これはサービス収支の赤字転化などが影響しています。

貿易・サービス収支は▲3,147億円の赤字となり、前年同月比で赤字幅が拡大しました。内訳として、貿易収支は▲1,557億円の赤字で、前年同月比で3,318億円赤字幅が縮小しました。輸出額は9兆3,655億円で前年同月比2.9%増加、輸入額は9兆5,212億円で0.7%減少しました。輸出は半導体製造装置や医薬品、科学光学機器が伸び、対アジアや中東向けの輸出が増加しています。一方、輸入では電算機類や非鉄金属鉱が増加したものの、原油価格の下落などが輸入全体の減少に寄与しました。

サービス収支は▲1,590億円の赤字となり、前年同月から6,085億円の赤字転化が確認されました。その他サービス収支の赤字転化が要因とされ、訪日外国人旅行者数が3,312,000人と前年同月比31.6%増加する一方で、出国日本人数も増加しています。

第一次所得収支は3兆2,541億円の黒字となり、前年同月比560億円黒字幅が拡大しました。証券投資収益の黒字幅拡大が主な要因とされています。第二次所得収支は▲4,825億円の赤字で、前年同月比1,463億円赤字幅が拡大しました。

金融収支においては、1兆8,965億円の純資産増加が記録されました。「その他投資」の純資産増加が大きく影響しており、対外直接投資では1兆3,473億円の資産増加、対外株式投資や中長期債投資では資産減少が見られました。一方、非居住者からの投資では、対内株式・投資ファンド持分投資が2兆7,773億円の負債増となり、銀行業を中心に買い越しが進んだことが影響しています。

また、ドル円相場は149.63円/米ドルで前年同月比ほぼ横ばい、ユーロ円相場は163.12円/ユーロで前年同月比3.2%の円安となっています。これらの為替変動も輸出入および投資動向に影響を及ぼしたと考えられます。

今回のデータは、日本経済における外部環境の変化や国内外の需要構造を反映しており、特にエネルギー価格や為替の動向が重要な要素として浮かび上がりました。財務省による次回の詳細な分析が期待されます。

⇒ 詳しくは財務省のWEBサイトへ

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