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2024年12月11日

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令和6年10月 群馬県の有効求人倍率1.33、2か月連続で増加する雇用市場の最新動向

労働市場速報(令和6年10月)(群馬労働局)

群馬県の最新の労働市場情勢について解説します。2024年10月のデータによると、有効求人倍率(季節調整値)は1.33と全国平均の水準に近い値を示しました。この値は2か月連続で増加しており、雇用環境の改善傾向が見られます。一方、有効求人数は前年同月比で4.0%減少しており、20か月連続で減少しています。新規求人数も13,311件で前年同月比1.9%減少し、2か月ぶりに減少に転じました。このように、求人が求職を上回る状況が続く一方、全体的な求人数の減少傾向は依然として続いています。

産業別の新規求人では、医療・福祉分野が3,521件で全体の約26%を占め、前年同月比で14.1%増加しました。サービス業も1,507件で前年同月比でわずかに増加し、安定した求人需要を示しています。一方、製造業は全体で2,073件の新規求人があり、前年同月比では若干の増加が見られましたが、細分化するとプラスチック製品や電気機械器具製造などで減少が見られました。宿泊・飲食サービス業では1,116件の新規求人があり、前年同月比でわずかに増加していますが、全体的に業種別の伸び幅にはばらつきがあります。

さらに、有効求職者数は26,695人で前年同月比0.8%増加しました。新規求職者数については5,803人で前年同月比1.3%減少し、2か月連続の減少となりました。このデータは、労働市場での需給バランスが依然としてタイトであることを示唆しており、特に一部の業種では人材不足が課題となっています。

地域別では、群馬県内でも地域ごとに雇用環境が異なり、有効求人倍率は高崎市が1.66と最も高く、渋川市が0.91と最も低い値を示しています。これは、地域ごとの産業構造や求職者の特性が異なることが主な要因と考えられます。群馬県全体としても、雇用環境が改善傾向にある一方で、地域間や業種間の格差が明確に見られます。

これらのデータから、群馬県の雇用市場は一部で持ち直しの兆しがあるものの、依然として課題が残る状況にあります。特に物価上昇や経済環境の変化が雇用市場に与える影響に注意が必要です。企業にとっては、求人の際に地域や業種ごとの動向を注視し、適切な採用戦略を立てることが求められます。

⇒ 詳しくは群馬労働局のWEBサイトへ

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