2025年1月16日
労務・人事ニュース
令和6年11月 福島県の有効求人倍率1.25倍を維持、正社員求人割合は前年より2.4ポイント増加!
令和6年11月分 最近の雇用失業情勢(福島労働局)
福福島県の有効求人倍率は1.25倍で、前月と同水準を維持しています。この値は全国平均と同じ水準であり、雇用情勢が安定していることを示しています。ただし、新規求人数は前年同月比で5.5%減少しており、4か月連続で前年を下回っています。一方、有効求人数も前年同月比で7.3%減少しており、19か月連続で前年を下回る状況が続いています。
このような状況下、正社員有効求人倍率は1.11倍と、前月に比べて若干の低下を見せましたが、それでも1倍を上回っており、安定した雇用環境が確保されています。また、正社員求人全体に占める割合は51.6%で、前年同月比で2.4ポイント増加しています。これは、企業が引き続き安定的な人材を求めていることを反映しているといえます。
主要業種別の新規求人状況を詳しく見ると、建設業と製造業は前年同月比でそれぞれ0.7%と0.1%増加し、わずかながら増加傾向を示しました。一方で、運輸業・郵便業は前年同月比で24.1%の減少、小売業では3.5%の減少が見られました。特に宿泊・飲食サービス業は10.5%増加しており、回復基調が見受けられます。医療・福祉分野も1.4%増加し、2か月連続で前年を上回る結果となりました。
さらに、全体的な労働市場の中で注目すべきは、ハローワークのインターネットサービスの利用者数が増加している点です。この要因により、オンラインを通じた求職活動が活発化しており、これが求人数や就職件数の動向に一定の影響を与えています。
まとめると、福島県内の労働市場は一部に回復の兆しが見られるものの、特定業種において求人減少が続いており、雇用のバランスには注意が必要です。企業は引き続き効率的な採用戦略を立てるとともに、オンライン求人サービスを活用するなど、新しい採用手法への適応が求められる状況です。
⇒ 詳しくは福島労働局のWEBサイトへ