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2024年6月9日

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令和6年3月末時点の全国医療施設動態調査 病院数13施設減少、病床数2,175床減少

医療施設動態調査(令和6年3月末概数)(厚労省)

令和6年3月末時点の医療施設動態調査によると、全国の病院数は前月に比べて13施設減少し、合計で8,097施設となりました。また、病床数は2,175床減少して1,479,728床となりました。一般診療所の数は12施設増加し、合計で105,280施設となりましたが、病床数は561床減少して74,554床となりました。歯科診療所は18施設減少し、合計で66,825施設となり、病床数には変動がありませんでした。

今回の調査では、種類別にみた施設数と病床数の詳細なデータが示されており、一般病院や精神科病院、感染症病床、結核病床、療養病床の数が報告されています。一般病院の数は7,039施設で、前月比で12施設の減少が見られました。精神科病院の数は1,058施設で、1施設減少しました。感染症病床は5床増加して1,926床、結核病床は50床減少して3,691床となりました。

一方で、地方独立行政法人や社会福祉法人、医療法人などの病院数と病床数も詳細に報告されています。例えば、地方独立行政法人の病院数は131施設、病床数は51,815床で、医療法人の病院数は5,644施設、病床数は831,224床となっています。また、日赤(日本赤十字社)の病院数は91施設、病床数は34,032床であることが示されています。

都道府県別にみた施設数と病床数も報告されており、東京都は病院数が636施設、病床数が124,919床で、全国で最も多い数を記録しています。次いで、大阪府が病院数502施設、病床数103,351床、神奈川県が病院数334施設、病床数73,051床と続いています。

医療施設の動向は、地域の医療サービス提供体制を把握するための重要なデータです。これらのデータは、医療政策の策定や地域医療の充実に役立てられます。今後も定期的に調査を行い、医療施設の状況を正確に把握し、必要な対策を講じていくことが求められます。

また、今回の調査結果は、医療従事者や医療機関の運営に関わる方々にとっても重要な情報となります。医療施設の減少や増加の傾向を把握することで、地域の医療需要に対応した適切な計画を立てることが可能となります。

例えば、病床数の減少が見られる地域では、病院の効率的な運営や新たな病床の確保が必要となるかもしれません。逆に、病院数が増加している地域では、医療資源の過剰供給に注意し、適切なバランスを保つための施策が求められるでしょう。

今後もこのような調査を通じて、医療施設の現状を正確に把握し、地域医療の発展に寄与することが期待されています。

⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ