2024年3月26日
労務・人事ニュース
令和6年3月速報値の労働災害報告:死亡事故が増加、業種別・事故型別の詳細分析
令和6年3月 労働災害発生状況(速報)(厚労省)
令和6年の初めから2月末までに報告された労働災害の概況が明らかになりました。この期間に、労働に関連した事故で死亡した人は87人で、前年と比較して2人増え、増加率は2.4%です。さまざまな業種を見ると、製造業での死亡事故が20人で、前年より4人増加しています。建設業も27人と増加しており、こちらは前年比で2人の増加です。一方、林業と陸上貨物運送業では、それぞれ前年比で人数が減少しました。
労働災害の原因をみると、墜落や転落事故が26人と最も多く、これは前年より2人多いです。また、はさまれたり巻き込まれたりする事故は16人で、これは前年と比べて4人減少しています。交通事故による労働災害も10人と前年より減少しています。
4日以上の休業を要する死傷者は全体で12,246人で、わずかにですが前年より減少しています。業種別に見ると、製造業での死傷者数は2,641人で、少し減少しています。建設業と第三次産業ではわずかに増加していますが、陸上貨物運送事業では変わらずです。
事故の種類で多かったのは転倒で、3,826人がこの種類の事故に遭遇しました。墜落や転落事故も1,979人と多く、こちらは増加傾向にあります。動作の反動や無理な動作による事故も1,525人と、増加しています。
このデータは、新型コロナウイルス感染症による労働災害を除外して集計されています。これらの数字は、労働環境の安全性を高めるための改善点を見つけ出し、今後の対策に役立てることが重要です。
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ