労務・人事ニュース

一般職業紹介状況 <令和６年５月分>（佐賀労働局）

令和6年5月、佐賀労働局は一般職業紹介状況に関する最新のデータを発表しました。以下は、その主要な内容と詳細です。

まず、令和6年5月の有効求人倍率（受理地別）は1.31倍となり、前月から0.01ポイント低下しました。全国平均は1.24倍で、九州・沖縄地方は1.18倍でした。また、有効求職者数は前月比1.4％増加し、有効求人数は0.3％増加しました。就業地別では有効求人倍率は1.48倍で、前月から0.01ポイント低下しています。

新規求人倍率は2.07倍となり、前月から0.09ポイント低下しました。全国平均は2.16倍です。新規求職者数は前月比0.4％減少し、新規求人数は4.6％減少しました。

次に、令和6年5月の求人・求職の動向について説明します。新規求人数は6,403人で、前年同月比4.5％減少しました。産業別に新規求人数を前年同月と比較すると、建設業は0.3％増加し、運輸業・郵便業も0.3％増加しました。一方、製造業は15.9％減少し、卸売業・小売業は23.7％減少、宿泊業・飲食サービス業は12.2％減少、サービス業（他に分類できないもの）は18.1％減少しました。また、有効求人数は19,093人で、前年同月比3.1％減少しました。

求職の動向では、新規求職者数は3,492人で、前年同月比4.5％減少しました。有効求職者数は16,021人で、前年同月比1.2％増加しました。

正社員有効求人倍率は1.10倍となり、前年同月比0.04ポイント上昇しました。

ハローワークのマッチング機能に関する業務の評価・改善に関する主要指標の実績も報告されています。令和6年5月の就職件数は1,249件で、充足数は1,205件でした。また、雇用保険受給者の早期再就職割合は4月の時点で24.3％でした。

次に、佐賀労働局の労働市場と有効求人倍率の推移についてです。年度分は月平均値、各月分は季節調整値で示されています。令和5年12月以前の数値は、令和6年1月分公表時に新季節指数により改定されています。令和3年9月以降の資料には、ハローワークインターネットサービスの機能拡充に伴い、ハローワークに来所せずオンライン上で求職登録した求職者や、求職者がハローワークインターネットサービスの求人に直接応募した就職件数等が含まれています。

令和6年6月28日に発表されたこのデータは、次回は令和6年7月30日に発表される予定です。担当は佐賀労働局職業安定課で、連絡先は0952-32-7216です。

さらに、県計のデータとして、令和6年5月の新規求職申込件数は3,492件で、前月の4,775件から4.5％減少しました。月間有効求職者数は16,021件で、前月比1.2％増加しています。新規求人数は6,403件で、前月比4.5％減少し、月間有効求人数は19,093件で、前年同月比3.1％減少しました。就職者数は1,251人で、前年同月比4.6％減少しています。

新規求人倍率は1.83倍で、前月から変動はありませんが、季節調整値では2.07倍で、前月から0.09ポイント低下しています。有効求人倍率は1.19倍で、前月から0.05ポイント低下し、季節調整値では1.31倍で、前月から0.01ポイント低下しています。

正社員有効求人倍率は1.10倍で、前年同月比0.04ポイント上昇しています。適用事業所数は14,925件で、前月比0.1％増加し、被保険者数は241,836人で、前月比0.8％増加しました。受給資格決定件数は1,435件で、前月比5.0％増加し、初回受給者数は1,122人で、前月比44.6％増加しました。

産業別に新規求人を前年同月比で見ると、建設業はわずかに0.3％増加しましたが、製造業は15.9％減少、卸売業・小売業は23.7％減少、宿泊業・飲食サービス業は12.2％減少しました。医療・福祉分野では2.6％増加しています。

また、佐賀県内の各公共職業安定所別のデータも示されています。佐賀市、唐津市、武雄市、伊万里市、鳥栖市、鹿島市の各公共職業安定所では、新規求人と有効求人の数がそれぞれ異なり、地域ごとの雇用状況が詳細に分析されています。

全体として、令和6年5月の佐賀県の雇用状況は、前年同月と比較して若干の減少が見られるものの、特定の産業では増加が見られます。特に、建設業や医療・福祉分野では求人が増加しており、これらの分野での人材需要が高まっていることが示唆されています。

このデータは、地域の雇用政策や企業の採用活動において重要な指標となるものであり、今後の動向に注視が必要です。地域経済の活性化と雇用の安定に向けて、労働市場の変化に対応した適切な対策が求められています​。

⇒ 詳しくは佐賀労働局のWEBサイトへ