2024年6月29日
労務・人事ニュース
令和6年5月末時点の交通事故件数24,154件、前年同期比380件減少
交通事故統計月報(令和6年5月末)(警視庁)
令和6年5月末の交通事故統計月報が警察庁交通局交通企画課より発表されました。この報告書は、月別および年齢層別の交通事故発生状況や死者数の推移を詳細に分析しています。
まず、交通事故の発生状況についてです。令和6年5月末時点での交通事故件数は24,154件で、前年同期比で380件減少し、減少率は1.5%となっています。死亡事故件数は195件で、前年同期比で7件減少し、減少率は3.5%です。死者数は206人で、前年同期比で2人減少し、減少率は1.0%となっています。また、負傷者数は28,606人で、前年同期比で829人減少し、減少率は2.8%です。
次に、死者の状況について見ていきましょう。月別の死者数の推移では、5月中の死者数は206人で、前年同期比で2人減少しています。年齢層別の死者数の推移を見ると、65歳以上の高齢者の死者数が最も多く、555人となっています。これは全体の56.4%を占めており、高齢者の交通事故が依然として深刻な問題であることが示されています。
自動車乗車中の死者数の推移では、全体で335人が亡くなっており、前年同期比で2人減少しています。シートベルトの着用有無別に見ると、着用者の死者数は194人、非着用者の死者数は117人となっており、非着用者の死者率は34.9%に達しています。
自動二輪車乗車中の死者数の推移では、全体で119人が亡くなっており、前年同期比で13人減少しています。特に、20〜24歳の年齢層での死者数が多く、全体の16.8%を占めています。
次に、自転車乗用中の死者数の推移についてです。全体で103人が亡くなっており、前年同期比で25人減少しています。特に、65歳以上の高齢者の死者数が71人と多く、全体の69.0%を占めています。
歩行中の死者数の推移では、全体で388人が亡くなっており、前年同期比で26人増加しています。昼夜別の死者数の推移を見ると、夜間の事故が多く、全体の63.5%を占めています。
最後に、都道府県別の交通事故発生状況についてです。5月末時点での都道府県別の交通事故件数では、東京都が最も多く、次いで大阪府、神奈川県が続いています。高齢者の死者数が多い都道府県としては、東京都、大阪府、愛知県が挙げられます。
今回の報告書から、交通事故の発生件数および死者数が前年同期比で減少している一方で、高齢者の事故が依然として多いことが明らかになりました。特に、シートベルトの着用や夜間の安全対策が重要であることが示されています。交通事故のさらなる減少を目指すためには、これらの点に重点を置いた対策が求められます。
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