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2024年7月8日

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令和6年5月末現在、全国の米販売数量が前年同月比13.1万トン増加し164.7万トンに達成

令和5年産米の契約・販売状況、民間在庫の推移及び米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向について(令和6年5月末現在)(農水省)

令和6年6月28日、農林水産省は、令和5年産米の契約・販売状況、民間在庫の推移、および米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向を取りまとめ、公表しました。これにより、令和6年5月末時点での日本全国の米市場に関する詳細な情報が明らかになりました。

背景として、平成30年産から米政策の見直しが行われており、生産者や集荷業者・団体が主体的に経営判断や販売戦略を立て、需要に応じた米生産ができるよう環境整備が進められています。平成26年3月からは、米の流通に係る需給・価格情報、販売進捗・在庫情報等の提供が開始されました。今回の報告はその延長線上にあります。

まず、契約・販売状況についてです。令和6年5月末時点での全国の集荷数量は256.2万トンとなり、前年同月比で12.9万トン減少しました。契約数量は245.6万トンで、前年同月比で8.7万トンの減少となっています。しかし、販売数量は164.7万トンで、前年同月比で13.1万トン増加しています。これは、特定の地域や銘柄で需要が高まったことを示している可能性があります。

次に、民間在庫の推移についてです。令和6年5月末現在の全国の民間在庫は145万トンで、前年同月比で40万トンの減少となりました。これは、米の出荷と販売が順調に進んでいることを示しています。

最後に、米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向についてです。令和6年5月末時点の販売数量は前年同月比で104.5%増加しており、特に小売事業者向けが105.8%、中食・外食事業者等向けが102.7%となっています。販売価格については、小売事業者向けが前年同月比で112.7%、中食・外食事業者等向けが113.7%と、いずれも大幅な増加を示しています。

以上のデータは、産地や銘柄別に詳しく分析されており、今後の米市場の動向を予測する上で重要な情報となります。農林水産省のホームページにて、詳細な資料と過去の調査結果が閲覧可能です。また、今回の報告には速報値が含まれており、今後の公表で数値の修正が行われる可能性があることも付記されています。

具体的な地域別のデータを見てみると、例えば北海道では、集荷数量が288.7千玄米トンで、そのうち契約数量は274.4千玄米トン、販売数量は205.7千玄米トンでした。特に人気のある「ななつぼし」や「ゆめぴりか」の集荷・販売が順調に進んでいます。

一方、青森県では、集荷数量が112.3千玄米トンで、そのうち契約数量は106.0千玄米トン、販売数量は68.7千玄米トンでした。特に「まっしぐら」の販売が好調で、地域の経済に貢献しています。

その他の地域でも、宮城県の「ひとめぼれ」、秋田県の「あきたこまち」、新潟県の「コシヒカリ」など、各地で特色ある米が生産・販売されています。これらのデータは、地域ごとの経済活動や農業の動向を示す重要な指標となっています。

農林水産省は、今後も定期的に米市場の動向を調査・公表し、米生産者や販売業者に有益な情報を提供していく予定です。今回の報告を基に、米市場の現状を把握し、今後の経営や販売戦略に役立てていただければ幸いです。

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ