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2024年6月5日

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令和6年5月速報値 労働災害死亡者数187人、製造業で10.8%増、建設業で16.4%増加

令和6年における労働災害発生状況について(5月速報値)(厚労省)

令和6年5月20日、安全課より発表された労働災害の発生状況に関する最新データが公開されました。この速報値は、令和6年1月1日から4月30日までに発生し、5月7日までに報告されたものを集計したものです。新型コロナウイルス感染症による労働災害は含まれていません。

まず、死亡災害の発生状況についてです。今年度の死亡者数は187人で、前年同期に比べ1人減少し、0.5%の減少となりました。業種別の発生状況を詳しく見ると、製造業では41人で前年同期比4人増(10.8%増加)、建設業では64人で9人増(16.4%増加)しています。一方、林業は8人で1人減少(11.1%減少)、陸上貨物運送事業は28人で7人減少(20.0%減少)、第三次産業では38人で2人減少(5.0%減少)しています。

事故の型別発生状況では、墜落・転落が55人で前年同期比9人増(19.6%増加)、はさまれ・巻き込まれが38人で6人減少(13.6%減少)、交通事故(道路)が23人で11人減少(32.4%減少)しています。その他の事故についても、「激突され」、「飛来・落下」及び「崩壊・倒壊」があります。

次に、休業4日以上の死傷者数についてです。今年度の休業4日以上の死傷者数は31,849人で、前年同期比263人増(0.8%増加)となっています。業種別の詳細を見ると、製造業は6,670人で34人減少(0.5%減少)、建設業は3,379人で74人減少(2.1%減少)、陸上貨物運送事業は4,149人で55人増(1.3%増加)、第三次産業は15,676人で319人増(2.1%増加)しています。

事故の型別発生状況では、転倒が9,448人で前年同期比128人減少(1.3%減少)、墜落・転落が5,090人で112人増(2.2%増加)、動作の反動・無理な動作が4,404人で132人増(3.1%増加)しています。その他、「はさまれ・巻き込まれ」、「切れ・こすれ」、「交通事故(道路)」なども発生しています。

このようなデータは、各業種や事故の型ごとの対策を見直すために重要です。特に増加傾向にある墜落・転落や無理な動作による事故については、予防策の強化が求められます。また、減少している事故についても、引き続き対策の徹底が必要です。労働環境の安全性を高めるためには、継続的なデータ分析と改善が不可欠です。企業や労働者の皆様は、今回の報告を参考にし、安全対策の強化に努めていただきたいと思います。

⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ