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2024年10月5日

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令和6年7月の国内航空輸送量、旅客数9,225,000人で前年同月比4.5%増加

航空輸送統計速報(令和6年7月分)(国交省)

令和6年7月における国内および国際航空輸送の統計データによれば、国内定期航空の旅客輸送量は9,225,000人、貨物輸送量は53,280トンでした。前年同月比で旅客輸送は4.5%増加し、貨物輸送も7.0%増加しています。座席利用率は76.7%で、前年同月よりもわずかに改善しています。また、貨物輸送に関しては、トンキロベースで前年同月比5.2%増加しており、特に超過手荷物や郵便物の輸送量の増加が目立ちます。

国際航空においては、旅客輸送量が1,761,000人、貨物輸送量が132,677トンとなり、前年同月比で旅客輸送は16.0%増加、貨物輸送も13.2%増加しています。座席利用率は80.4%であり、こちらも前年より改善が見られます。国際航空における貨物輸送は、特にアジア路線での輸送量が増加しており、中国や韓国向けの貨物が前年同月比で大幅に増加しています。例えば、中国路線の貨物輸送量は124.8%増加、韓国路線でも148.0%の増加を記録しました。これらの数値は、アジア市場における経済活動の回復を反映していると考えられます。

国内定期路線における具体的な旅客数と貨物輸送量の内訳を見てみると、東京(羽田)と新千歳を結ぶ幹線では、旅客数が前年同月比104.3%増加し、貨物輸送も106.4%増加しています。また、東京(羽田)と福岡を結ぶ路線でも旅客数が108.2%増加し、貨物輸送も102.2%増加しており、主要幹線においても順調な成長が続いていることがわかります。特に、東京(羽田)と沖縄(那覇)を結ぶ路線では、旅客数が106.8%増加しましたが、貨物輸送量は前年同月比で92.1%と減少しました。これは、観光需要の回復に伴う旅客増加が見られる一方で、貨物輸送に関してはやや低迷していることを示唆しています。

ローカル線においても、全体的に旅客数および貨物輸送量は増加傾向にあります。東京(羽田)と鹿児島を結ぶ路線では、旅客数が前年同月比103.7%、貨物輸送量が142.5%と大幅に増加しました。同様に、東京(羽田)と広島を結ぶ路線でも旅客数が107.8%増加し、貨物輸送量も143.0%増加しています。これらの結果から、国内の地方都市への移動需要も回復基調にあると考えられます。

また、燃料消費量の統計も公表されており、ジェット燃料の国内定期路線での消費量は358,759キロリットルで、前年同月比で増加傾向にあります。これに加え、国際路線においてもジェット燃料の消費量が増加しており、航空業界全体での運航回復が示されています。

航空機の使用状況に関しては、飛行機とヘリコプターを合わせた総飛行時間が9,213時間59分で、前年同月比で93.2%の稼働率を記録しています。特に飛行機の稼働率が92.8%と高い水準にあり、ヘリコプターもそれに続いて91.4%の稼働率を維持しています。

令和6年の7月までの輸送実績を振り返ると、国内定期路線の旅客数は引き続き回復基調にありますが、一方で国際路線においては、依然としてコロナ前の水準には達していない部分も見受けられます。例えば、国際線の旅客数は2019年同月比で14.9%減少しており、特に長距離路線での需要回復が遅れていることが影響しています。しかし、座席利用率は80.4%と高水準を維持しており、輸送効率の向上が図られていることがわかります。

今後の展望としては、国内外ともに観光需要のさらなる回復が見込まれており、航空業界全体の輸送量も引き続き増加傾向にあると予想されます。特に国際航空市場においては、アジア諸国との経済連携の強化が期待されており、それに伴う貨物輸送量の増加も見込まれています。また、ジェット燃料の消費量の増加は、運航回数の増加に伴うものであり、航空業界がコロナ後の完全な回復を目指す動きが強まっていることを示しています。

このような状況を踏まえ、航空業界に関わる企業は今後の需要増加に対応するための準備を進める必要があります。特に貨物輸送においては、アジア市場へのアクセス強化や新たな輸送手段の導入が求められるでしょう。また、国内路線においても観光需要のさらなる回復が見込まれるため、地方都市との連携強化や地方空港の活性化に向けた取り組みが重要となるでしょう。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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