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2024年8月9日

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令和6年8月の野菜価格見通し発表、北海道産にんじん・ばれいしょが価格安定に寄与する見込み

野菜の生育状況及び価格見通し(令和6年8月)について(農水省)

農林水産省は、令和6年8月に東京都中央卸売市場への野菜の生育状況と価格見通しを発表しました。この発表は、全国の主要産地からの聞き取り調査をもとに作成されており、消費者や流通業者が野菜の価格動向を予測し、適切な購買や販売活動を行うための指針となるものです。天候不順が続く中、野菜の供給と価格安定のための情報提供が重要視されています。

まず、にんじん、ばれいしょ、たまねぎについては、例年高値が続いていましたが、8月後半にかけて北海道からの出荷量が増えるため、価格が平年並みに落ち着く見込みです。にんじんに関しては、青森県産から北海道産への切り替えが順調に進んでおり、北海道産の生育状況も良好です。ばれいしょも同様に、北海道産が中心となりますが、干ばつの影響を受けつつも、生育に大きな問題は見られず、8月後半には供給が安定し、価格も平年並みに戻るとされています。

次に、はくさいとほうれんそうに関する状況ですが、これらの品目は6月の多雨や7月の高温による影響を大きく受けています。特に、はくさいは長野県産が主力であり、6月の多雨が生育を遅らせ、さらに7月の高温が生育を停滞させたため、8月の出荷量は平年を下回る見込みです。その結果、はくさいの価格は平年を上回ることが予想されています。ほうれんそうも同様に、天候不順の影響で生育が遅れ、8月の出荷量が減少するため、価格は高騰する可能性があります。

キャベツ、ねぎ、レタス、なす、トマト、ピーマン、さといも、たまねぎなどの主要野菜については、概ね順調な生育が見られており、8月の出荷量および価格は平年並みで推移する見通しです。これらの野菜は、主要産地での天候が安定していることから、大きな価格変動は予想されていません。特に、キャベツとレタスは群馬県や長野県が主産地となっており、安定した供給が見込まれています。

一方で、きゅうりに関しては、福島県、岩手県、秋田県での生育状況にバラつきが見られます。福島県産のきゅうりは、定植時の低温と7月の高温および曇天による影響で生育が遅れており、8月の出荷量は平年を下回る見込みです。また、岩手県産は7月の気温上昇によって生育が早まり、出荷終了が早まる可能性があるため、全体的な供給量が減少し、価格が上昇する見通しです。秋田県産のきゅうりも天候不順による生育不良が見られ、供給減による価格上昇が懸念されています。

また、ばれいしょについては、8月前半に一時的に供給が減少し、価格が上昇することが予想されていますが、後半には北海道産の供給が安定し、価格も平年並みに戻る見込みです。このように、野菜の供給状況や価格動向は、地域ごとの気象条件や生育状況に大きく左右されるため、消費者や流通業者はこれらの情報を注視し、適切な対応が求められます。

農林水産省は、このような情報提供を通じて、消費者が野菜を計画的に購入できるよう支援するとともに、農業生産者や流通業者が適切な出荷計画を立てられるよう努めています。また、消費者に対しては、「野菜を食べよう」プロジェクトを推進し、野菜の消費拡大を呼びかけています。ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富な野菜は、健康な生活を維持するために欠かせない食材であり、日々の食卓に積極的に取り入れることが推奨されています。

今回の報告を通じて、令和6年8月の野菜市場では、天候の影響による価格変動が一部で見られるものの、全体としては安定した供給が見込まれており、消費者にとっても比較的安定した価格で野菜を購入できる状況が期待されています。引き続き、農林水産省は野菜の生育状況や市場動向についての情報を提供していく予定ですので、今後も注視していくことが重要です。

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ

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