2024年11月20日
労務・人事ニュース
令和6年9月末時点の特殊詐欺被害額、前年同期比32.4%増加で411億円超に
令和6年9月末の特殊詐欺認知・検挙状況等について(警察庁)
令和6年9月末時点の特殊詐欺に関する状況について、警察庁が発表した統計データによれば、認知件数は前年同期よりも増加し、被害総額も大幅に増えています。認知件数は14,254件で、前年同期に比べて1.7%の増加となる235件の増加が確認されており、被害額は411.2億円に達し、前年同期比で32.4%増加、約100.6億円の増加が記録されています。データによれば、令和6年の特殊詐欺は年間を通じて高い頻度で発生しており、特に夏季を中心に被害が集中している傾向が見られます。
統計の中で月別の認知件数を見ると、1月から順次増加し、3月には約1,577件、4月には1,864件と高い数値が続いています。また、夏場の8月には1,645件、9月には1,892件の発生が確認されており、秋口にかけて件数が増加しています。このように季節ごとに増加する傾向が見られることから、特殊詐欺が狙われる時期や状況に注意を向ける必要があると考えられます。
被害総額についても各月で大きな増減が見られ、3月に約40億円、4月には約42億円の被害が出ています。また、8月には約67億円、9月には約60億円と夏から秋にかけて再び高額な被害が発生している点も特徴的です。これらのデータから、特殊詐欺の手口が巧妙化し、高齢者や弱者が騙されやすい環境が整っていることがうかがえます。
警察庁は、特殊詐欺対策として地域に根ざした啓発活動や、最新の詐欺手口に関する情報提供を強化しているものの、依然として被害が続いている状況です。警察庁では、特殊詐欺に対する取り締まりをさらに強化し、被害防止に向けた啓発活動を全国的に展開することで、こうした犯罪が社会に与える影響を抑制するための取り組みが求められています。
⇒ 詳しくは警察庁のWEBサイトへ