2024年7月21日
労務・人事ニュース
令和6年GW、平均所要時間が1.5倍以上の区間が1,973区間に
令和6年ゴールデンウィークの一般道路の交通状況~全国的な観光需要の回復傾向と渋滞対策の必要性~(国交省)
令和6年のゴールデンウィーク期間中、全国的な観光需要の回復とともに一般道路の交通状況に関する調査結果が発表されました。この調査は、WISENET2050・政策集に基づくサービスレベルのデータ評価(見える化)の一環として行われました。
まず、全国12,898地域(5km×5kmメッシュ)について、平常時(令和3年10月の平日)との平均旅行速度を比較したところ、速度が低下する地域は2,465地域、そのうち550地域では平均速度が1割以上低下しました。一方で、速度が向上する地域は10,433地域にのぼりました。この結果は、帰省や観光トリップにより観光地等が混雑する一方で、都市部では通勤・通学や産業活動が減少し需要が減少することが原因と考えられます。
さらに、全国125,379区間(交通調査基本区間)について、令和6年4月24日と25日の平日との平均所要時間を比較した結果、平均所要時間が平日の1.5倍以上かかった区間は1,973区間、3倍以上かかった区間は656区間に及びました。特に80エリアでは混雑が顕著であり、観光需要や商業施設の存在、高速道路アクセスなどが混雑の原因とされています。
また、混雑地域のトレンドとして、混雑している区間数のピークは5月4日(土)であり、最終日の5月6日(月)は最も少なくなることが分かりました。令和3年と令和6年のゴールデンウィークの平均所要時間を比較した結果、75%の地域で所要時間が増加し、需要回復が示唆されています。
この調査結果は、ETC2.0プローブデータを用いて分析され、各地域の交通状況については見える化マップで詳細を確認することができます。特に混雑が見られたエリアや具体的な抽出の考え方についても別紙資料として提供されています。
交通状況の詳細や混雑対策の重要性が浮き彫りとなったこの報告は、観光地の混雑緩和と都市部の交通需要管理に向けた政策策定の一助となることでしょう。問い合わせ先は道路局企画課道路経済調査室となっており、詳細なデータや見える化マップはウェブサイトで公開されています。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ