2024年9月3日
労務・人事ニュース
令和7年卒業予定者向け求人、5.7%増加で6,796件に到達!具体的業種別動向を徹底分析
雇用労働統計(新規学校卒業者)(岡山労働局管内)令和6年6月末現在(岡山労働局)
令和7年3月の新規学校卒業予定者に対する求人状況が取りまとめられ、発表されました。今回のデータは令和6年6月末時点でのものであり、具体的な数字や増減傾向が明らかにされています。まず、高等学校卒業予定者を対象とする求人については、ハローワークへの求人申込みが6月1日から6月30日までの間に行われました。この期間における求人受理状況を分析すると、全体で6,796件の求人数があり、これは前年同期と比較して5.7%の増加を示しています。
産業別の分析では、いくつかの業種で顕著な増加が見られました。特に卸売業・小売業においては37.2%、宿泊業・飲食サービス業では38.8%という大幅な増加が記録されています。その他にも建設業が3.8%、製造業が1.4%、運輸業・郵便業が9.7%の増加を見せており、これらの業種での人材需要が引き続き高いことがうかがえます。
一方で、新規大学等(大学・短期大学・高等専門学校・専修学校等)卒業予定者に対する求人状況についても報告されています。このデータは2月1日から6月30日までの期間にハローワークへ申し込まれた求人数を元にしています。結果として、大学等の求人数は3,694件となり、前年同期と比較して14.4%の増加を示しました。このように、新規学校卒業予定者に対する求人市場は全体的に好調であり、特に大学等の求人が大きく伸びていることが特徴的です。
これらの数字は、企業の採用担当者にとっても重要な指標となります。採用活動のスケジュールについても整理されており、新規高等学校卒業者の採用選考は9月5日から学校から事業所への生徒の推薦が開始され、9月16日から選考および採用内定がスタートします。新規大学等卒業者の採用選考は、6月1日から選考が始まり、10月1日から内定が出される予定です。
また、岡山労働局では新卒応援ハローワークや倉敷わかものハローワークと連携し、すべての学生や生徒が満足できる就職を実現するために個別支援を強化しています。具体的には、就職支援ナビゲーター等が中心となって、学校と連携を取りながら、各学生に対して個別に支援を行っています。
このように、新規卒業予定者を取り巻く求人状況は、経済の回復や企業の採用意欲の高まりを背景に、全体的に増加傾向にあります。特に、大学等卒業者に対する求人が大幅に増加していることは、企業が高度な専門知識やスキルを持つ人材を求めていることを示しています。今後も、この傾向が続くことが予想され、企業側にとっては早めの採用活動の計画が重要となるでしょう。
最後に、新規学校卒業予定者を対象とする求人状況の詳細な数字やスケジュールが公開されることにより、企業はより具体的な採用戦略を立てることが可能になります。採用担当者は、これらのデータを基に、自社に最適な人材を確保するための準備を進めることが求められています。今後も、労働市場の動向を注視しながら、効果的な採用活動を行うことが、企業の成長に繋がると言えるでしょう。
⇒ 詳しくは岡山労働局のWEBサイトへ