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2024年9月3日

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令和7年3月卒業予定者の求人倍率2.27倍!高校生の県内求人が前年同月比5.2%増加

令和7年3月新規学卒予定者の求人・求職状況(令和6年7月末現在)(高知労働局)

高知労働局が公表した最新の求人・求職状況によると、令和7年3月に新規卒業予定の学生を対象とした求人市場は依然として活発であり、高校卒業生と大学卒業生の双方に対して高い求人倍率が報告されています。この報告は、令和6年7月末時点のデータを基にしています。

まず、高校卒業生に関しては、求人数が1,797人となり、前年同月比で5.2%増加しています。一方、求職者数は793人であり、前年同月比で2.1%の増加となりました。特に県内での求職者数は612人と4.3%増加しており、県外の求職者数は181人で4.7%減少しました。この結果、高校卒業生に対する求人倍率は2.27倍となり、前年同月比で0.07ポイント増加しています。これは、企業が引き続き若い労働力を求めていることを示唆しており、特に地域内での需要が高いことが伺えます。

次に、大学卒業生に関しては、県内の求人件数が506件で前年同月比7.0%増加し、県外の求人件数は40,341件で前年同月比11.4%増加しています。求職者数は1,429人となり、前年同月比で2.5%減少しました。特に、県内の求職者数は507人で前年同月比4.9%減少し、県外の求職者数も922人で1.2%減少しています。大学卒業生に対する求人倍率は、全体で11.4%増加した求人件数にも関わらず、求職者数が減少しているため、競争が緩和された可能性があります。

このデータから、企業が積極的に若い人材を求めている一方で、求職者側の減少が見られることが明らかになっています。特に大学卒業生については、求人が増加しているにもかかわらず、求職者数が減少しているため、就職活動がスムーズに進んでいる可能性が高いと考えられます。

今回の発表は、高知県内外の企業が求める人材像や採用意欲を反映しており、企業の採用担当者にとっては、地域ごとの求人動向を把握し、適切な採用戦略を立てるための重要な指標となります。また、高校卒業生に対する求人倍率が高いことから、企業がこの層に対して特に関心を持っていることが伺えます。これは、将来の人材育成を見据えた採用活動が活発であることを示しており、企業が長期的な視点で人材確保を進めていることを反映しています。

さらに、大学卒業生に対しては、県外からの求人が引き続き多いことから、広域的な人材確保を目指している企業が多いことがわかります。これにより、県内の企業が地元の人材を確保するためには、より魅力的な職場環境や条件を提示することが求められるでしょう。

採用担当者にとって、このようなデータは、具体的な採用活動の計画を立てる際に非常に有益です。例えば、特定の地域での求人倍率が高い場合、その地域における採用活動を強化する必要があるかもしれませんし、求職者数が減少している場合には、競争が少ない時期を狙って積極的な採用活動を展開することが考えられます。また、求人倍率が上昇している業種に注目することで、将来の人材需要を予測し、早めに対応することが可能です。

以上のように、令和7年3月卒業予定者の求人・求職状況に関する今回の報告は、企業の採用活動において非常に参考になるデータを提供しています。特に、地域別や業種別の詳細なデータを分析することで、より効果的な採用戦略を構築することが可能です。

⇒ 詳しくは高知労働局のWEBサイトへ

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