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2025年3月5日

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令和7年3月10日 高校生が地域の未来を創る!農山漁村活性化サミットが四国で開催

高校生が農山漁村(むら)を変える!(農水省)

農林水産省は、令和6年度「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」地方サミット in 四国を、令和7年3月10日(月)に徳島市で開催する。このイベントは、農山漁村の地域資源を活かして活性化や所得向上に取り組む優れた事例を全国へ発信するために実施されるもので、特に今回は四国四県の高校生たちが主役となり、各地域での実践的な取り組みを発表する機会となる。地元の未来を支える若い世代が、地域の課題をどう解決し、どのように活力ある農山漁村を築いていくのかが議論される場として、多くの関係者の関心を集めている。

「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」は、地域資源を活かした先駆的な取り組みを表彰し、その事例を広く紹介することで、持続可能な農山漁村の発展を後押しすることを目的としている。これまで、全国各地の優れたプロジェクトが選ばれ、各地域の発展に寄与してきた。今年度の地方サミット in 四国では、四国四県の高校生たちが、それぞれの地域の特色を活かしたプロジェクトについて発表し、地域活性化の成功事例や課題、今後の展望について議論する。地域と若者のつながりが強化され、未来に向けた新たな動きが生まれることが期待される。

イベントは徳島グランヴィリオホテルのグランヴィリオホールにて開催され、会場参加とオンライン配信の両方が用意されている。基調講演では、「地方の魅力と可能性」をテーマに、地域活性化の実践者が登壇し、地方での新たな挑戦や可能性について講演を行う。参加者は、地方の資源を活用したビジネスや地域振興の新しい形について学ぶことができる。

続く事例発表では、四国四県の高校生たちが、それぞれの地域の課題解決に向けた取り組みを紹介する。愛媛県の高校では、地元の特産品を活かしたMIMAライスバーガーの開発と、地域鉄道を活用した交流促進のプロジェクトが発表される。この取り組みは、地元の農業と観光を結びつけ、地域経済の活性化を目指すものとなっている。香川県の高校では、学校の食堂を復活させ、それを地域食堂へと発展させるプロジェクトが紹介される。この活動は、地域の食文化を守りながら、世代間の交流の場を創出することを目的としており、地域社会全体の活性化に貢献するものとなる。

高知県の高校では、ジビエの利活用をテーマにしたプロジェクトが発表される。野生動物による農作物被害が深刻な地域において、ジビエを食材として有効活用することで、環境保全と地域経済の両立を目指す。徳島県の高校では、鳴門ワカメを活用した新しい農業資材の開発プロジェクトが発表される。地域の特産品を活かした新たなビジネスの創出を試みるこの取り組みは、地域資源の持続可能な利用につながるものとして注目されている。

事例発表の後には、パネルディスカッションが行われる。テーマは「若者がつなぐ農山漁村の未来(仮称)」であり、高校生たちがそれぞれのプロジェクトの背景や今後の展望について意見を交わす。コーディネーターを務める地域活性化の専門家とともに、農山漁村の未来について具体的な提案がなされる予定だ。パネリストには、発表を行った高校生のほか、地域活性化の研究者や農林水産省の担当者も参加し、実践的な視点と政策的な視点の両面から議論が行われる。

イベントの最後には、交流会が設けられ、登壇者と参加者が自由に意見を交換する時間が用意される。この場では、今後の連携につながる出会いや、プロジェクトの新たな展開のきっかけとなるような意見交換が期待される。特に、高校生たちが取り組む地域活性化のアイデアについて、行政関係者や企業関係者との意見交換が行われることで、新たな展開が生まれる可能性もある。

イベントへの参加は事前登録制となっており、専用の受付URLから申し込みが可能だ。申込期限は令和7年3月7日(金)14時までであるが、席に空きがあれば当日の参加も受け付けられる。会場に来られない人のために、YouTubeでのライブ配信も行われ、どこからでも視聴可能な形が整えられている。

報道関係者の取材も受け付けており、当日は個別取材の機会も提供される予定だ。取材希望者は、事前登録を行うことが推奨されているが、当日の飛び入り参加も可能となっている。その場合は、名刺の提出が求められるため、事前に準備が必要である。

このイベントは、地域の課題を自らの手で解決しようとする高校生たちの取り組みを広く知る機会となる。農山漁村の持続可能な発展には、地域資源を最大限に活用することと、若い世代の積極的な関与が不可欠である。こうした取り組みを全国に発信し、農山漁村の未来を担う若者たちを支援することが、このイベントの重要な意義となる。多くの人々が参加し、未来の農山漁村の可能性について共に考える場となることが期待されている。

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ