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2024年8月28日

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健康経営優良法人2025の申請開始、経営層の関与評価が強化

「健康経営銘柄2025」及び「健康経営優良法人2025」の申請受付を開始しました(経産省)

2024年8月19日より「健康経営銘柄2025」および「健康経営優良法人2025」の申請受付が開始されました。今年度の調査は、健康経営を日本経済社会の基盤としてさらに推進するために、これまでの政策の3本柱に沿って大幅に見直されました。特に大規模法人部門では、個人の健康・医療情報(PHR)の活用や非正社員に関する新たな質問の追加、仕事と介護の両立支援や柔軟な働き方に関連する設計変更、経営層の関与に関する評価のバランスが修正されています。

一方で、中小規模法人部門においては、新たに「ネクストブライト1000」というカテゴリーが設けられました。これは従来の「ブライト500」と通常の認定法人の間に位置し、上位500位から1500位までの法人を対象に新設されました。また、小規模法人に対しては、認定要件を一部緩和する特例が試験的に導入されることとなり、健康経営への取り組みがより幅広い企業で促進されることを期待しています。

これらの取り組みは、健康経営が持続可能な効果を発揮するために、その意義や質の向上を常に意識する必要があるという観点から進められています。特に、経営層の関与やアウトプット指標に対する配点が見直され、健康状態や生活習慣の可視化に役立つPHRの活用状況も新たに評価されるようになりました。

また、健康経営の国際的な普及を視野に入れ、海外法人での取り組み状況を把握するための質問も追加されています。加えて、仕事と介護の両立支援が昨年度の調査結果から進んでいないことが判明したため、今年度は育児支援と分離し、仕事と介護に関する設問が新たに設けられました。これにより、企業がより実効性のある健康経営を実践できる環境が整えられます。

さらに、中小規模法人に対しては、より実質的な支援を提供するため、今年度から「ブライト500」に申請した法人にフィードバックシートの開示を義務付けました。このフィードバックシートは、法人の評価順位や偏差値を含むもので、申請法人が健康経営を一層強化するための重要な参考資料となります。

「健康経営銘柄」については、経済産業省と東京証券取引所が共同で実施しており、特に優れた健康経営を実践する上場企業が選定されます。これにより、投資家に対して魅力的な企業としての認知が広がり、企業価値の向上が期待されています。

令和6年度健康経営度調査の回答期間は2024年8月19日から10月11日までで、健康経営優良法人2025(中小規模法人部門)の認定申請は10月18日まで受け付けています。選定および認定は、2025年3月頃に行われる予定です。健康経営をさらに推進し、企業と社会の持続可能な発展を目指すために、多くの法人がこの機会を活用することが期待されています。

⇒ 詳しくは経済産業省のWEBサイトへ