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2024年6月17日

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入院者訪問支援員の活動内容を詳しく解説 患者の希望を尊重し自立をサポートするための取り組み

③入院者訪問支援員の役割(厚労省)

入院者訪問支援員の役割について説明します。この取り組みは、入院中の患者さんの権利を守り、彼らの意思を尊重することを目的としています。支援員は患者の利益を最優先に考える第三者として、病院や家族とは異なる立場から支援を行います。患者の希望や意思を尊重し、彼らの声を代弁することが支援員の重要な役割です。

支援員は、患者の力を奪わずに彼らの力を引き出すことが大切です。患者の意思に基づいて行動し、無理に本音を引き出すことなく、彼らのタイミングを尊重します。患者が話したいことを話せるようにするために、まずは丁寧に話を聞くことから始めます。支援員は自分の意見を押し付けることなく、患者の世界を理解することを重視します。

対話を重ねることで、患者の核心に触れることができるようになります。患者が本当に望んでいることや困っていることを見つけるためには、時間をかけて話を聞くことが必要です。例えば、退院についての希望や家族との関係、お金の問題など、様々なテーマが核心に含まれることがあります。

支援員は、患者の考えや願いを整理し、意思決定をサポートします。患者から意見を求められた場合には、対等な立場で対応し、断定的な言葉を使わず、患者を尊重する言葉遣いを心がけます。患者が自分の考えを他者に伝える場面では、支援員が同席して応援することも重要です。

情報提供も支援員の重要な役割です。患者に必要な情報を提供し、彼らの権利行使を助けます。例えば、入院者訪問支援員の役割やアドボケートの意味について説明し、患者に適切な情報を伝えることが大切です。また、患者が必要としている情報を提供するだけでなく、環境や状況に基づいた情報提供も行います。

支援員は、患者の自立を促し、自分の言葉で自分の気持ちを伝えられるように支援します。直接的な支援(例:退院先の調整や買い物の代行など)は行わず、患者が自分で行動できるようにサポートします。また、支援員は患者の立場に立ち、必要な情報提供を行い、支援活動で知り得た情報を漏らさないようにします。

具体的な支援の例として、入浴回数を増やして欲しいと希望する患者の場合、支援員は患者と一緒にどのようにその希望を伝えるかを考えます。支援員が患者と一緒に交渉することも可能ですが、まずは患者が自ら行動できるように促します。また、支援員が直接伝える場合でも、患者の同意を得てから行うことが基本です。

病院側からの説明が必要な場合、支援員は病院職員に対して直接説明するよう促し、支援員が同席することを提案します。支援員は病院職員の代理として説明を行うべきではなく、あくまで患者の立場に立ち、患者と病院職員のコミュニケーションをサポートする役割を果たします。

このように、入院者訪問支援員は患者の権利を守り、意思を尊重しながら支援を行います。患者が自らの声を伝えられるように支援し、必要な情報を提供することで、患者の権利行使を助けます。支援員の活動は、患者の安心と信頼を築くために重要な役割を果たしています。

⇒ 詳しくは厚生労働省のYoutubeチャンネルへ

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