2024年12月22日
労務・人事ニュース
全国の製造業で平均月収約63万円!令和6年7月毎月勤労統計調査の詳細を解説(毎月勤労統計調査地方調査 令和6年7月分結果概要)
毎月勤労統計調査地方調査 令和6年7月分結果概要 事業所規模30人以上 製造業(厚労省)
令和6年7月の毎月勤労統計調査によると、事業所規模が30人以上の製造業における全国の常用労働者数は約5993.1千人に達しました。同調査では、労働時間の内訳として総実労働時間が164.8時間、所定内労働時間が149.9時間、所定外労働時間が14.9時間となり、全国平均で1か月当たり19.5日の出勤日数が確認されました。
給与の面では、全国平均の現金給与総額は630,206円でした。このうち、きまって支給される給与は345,759円を占め、所定内給与は310,901円となっています。また、特別給与は平均で284,447円となり、特定月のボーナスや特別手当が給与総額の中で重要な割合を占めていることがわかります。
地方別に目を向けると、北海道では常用労働者数が117.4千人で、総実労働時間が159.3時間、所定外労働時間が13.2時間と、全国平均と比較して労働時間がやや短い結果となりました。この地域の現金給与総額は379,383円で、きまって支給される給与が264,567円、所定内給与が239,519円でした。特別給与については、114,816円が平均値となっています。
一方で、青森県では常用労働者数が40千人と比較的小規模ながら、総実労働時間は166.1時間と全国平均を上回り、所定内労働時間が154.7時間を記録しました。同地域での現金給与総額は350,878円で、きまって支給される給与が254,685円、所定内給与が233,066円を占めます。特別給与は96,193円で、特に労働環境における時間外手当やボーナスが重要な役割を果たしていることが示唆されます。
さらに岩手県では、常用労働者数が60.1千人で、総実労働時間が168.6時間、所定内労働時間が155.2時間、所定外労働時間が13.4時間となりました。現金給与総額は433,551円で、きまって支給される給与は276,037円、所定内給与は247,029円を占め、特別給与は157,514円でした。この結果は、地域間での労働時間や給与構成に顕著な差があることを示しています。
製造業における雇用環境は、地域によって異なる課題や特性が浮き彫りになっています。この調査結果は、地方ごとの労働市場動向や政策的課題を分析するための基礎的な資料として利用されることが期待されます。
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ