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2025年5月5日

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全国259地区を網羅!棚田カード第5弾が発行、地域観光の新たな切り札に

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棚田の魅力が1枚に!棚田カード第5弾 発行(農水省)

令和7年4月23日、農林水産省が発表した「棚田カード」第5弾の配布開始は、地域の伝統的な農業景観の保存と活性化を目的とした取り組みとして注目されています。今回新たに発行される棚田カードには、4県7地区の棚田が新たに加わり、累計では36府県259地区に達しました。棚田というのは、急傾斜地に築かれた水田で、農業だけでなく国土の保全や水源涵養といった多面的な役割を果たしている大切な資源です。そんな棚田を守るために、農林水産省は平成30年に全国31府県の関係者と協力し、「棚田カードプロジェクトチーム」を立ち上げました。

このプロジェクトでは、「棚田に恋」というキャッチフレーズを掲げながら、令和元年から継続的に棚田カードを発行してきました。第1弾は31府県56地区から始まり、第2弾では11県52地区、第3弾は16県110地区、第4弾では11県34地区が紹介されており、回を重ねるごとに参加地域が広がっています。棚田カードは、ただの観光パンフレットとは異なり、実際に現地を訪れたくなるような工夫が随所に施されています。表面には美しい四季折々の棚田の写真が用いられ、裏面にはその棚田の面積や傾斜、作付けされている農作物の種類や、長い歴史を伝える情報が丁寧に掲載されています。

このカードの目的は、棚田の存在を知らなかった人にもその魅力を伝え、実際に足を運んで棚田の風景や農村文化に触れてもらうことにあります。加えて、「棚田めぐりガイド」や「棚田めぐりマップ」といった関連資料も作成されており、交通手段や周辺情報、訪問時のマナーまで詳細に案内されています。観光だけでなく、地域振興の一環として位置づけられており、都市部に住む人々にとっても、自然や食文化を体験する貴重な機会となります。

現代において、過疎化や高齢化といった課題を抱える棚田地域の持続可能性を高めるには、外部からの関心と支援が不可欠です。棚田カードは、訪れる人を増やすことで、農作業の支援や地域産品の販売促進、さらには定住希望者の掘り起こしにもつながる可能性があります。また、カードをコレクションすること自体が一つの楽しみとなっており、全国の棚田を巡るファンも増加しています。こうした動きは、地域経済の刺激にも寄与し、持続的な地域活性化の一助となることが期待されています。

農林水産省では、今後もこうした取り組みを継続していく考えであり、現地を訪れる人々の声や現場の要望を丁寧に吸い上げながら、棚田の魅力をより多くの人々に届けていく予定です。日本の原風景とも称される棚田の美しさと意義を再認識するためにも、カードを手に取り、ぜひその地に足を運んでみてはいかがでしょうか。季節や時間帯によって異なる表情を見せる棚田の風景、地域の人々が守り続けてきた農の営みを感じることで、私たちの暮らしと自然とのつながりを見つめ直すきっかけにもなるはずです。

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ

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