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2024年3月10日

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出生数減少と自然減の現状 日本の未来に何が起こっているのか

人口動態統計速報(令和5年12月分)(厚労省)

日本の人口動態に関する最新の統計データが公表されました。このデータには、出生、死亡、結婚、離婚、そして死産の件数が含まれており、国内外の日本人および外国人の動向を反映しています。特に注目されるのは、2023年12月を含む一年間の数値です。

出生数は、758,631件と前年比で5.1%減少しました。一方、死亡数は1,590,503件で、わずかに0.5%の増加を見せています。これにより、自然減少数(出生数から死亡数を引いた数)は831,872件となり、前年から49,567件増加しています。死産数は16,153件で、前年比2.8%増加しています。結婚件数は489,281件で、5.9%の減少を、離婚件数は187,798件で、2.6%の増加をそれぞれ記録しています。

これらの統計は、各地方自治体から提出された届出書に基づいて作成されたもので、総務省統計局の「人口推計月報」を用いて年換算率が計算されています。ただし、能登半島地震の影響で石川県の一部地域からのデータ収集が困難だったため、これらの地域の数字は含まれていません。今後、収集可能となったデータは速報に追加される予定です。

令和5年の全国の出生数は61,745件、死亡数は146,357件、死産数は1,372件、結婚件数は37,512件、離婚件数は16,606件でした。都道府県別に見ると、東京都が出生数で最も多く、また死亡数でも最多を記録しています。結婚件数でも東京都が最も多く、離婚件数では大阪府が最多でした。

このデータは、日本の人口動態における現状と課題を浮き彫りにしています。特に、自然減少の加速は深刻な問題として、今後の社会や経済に大きな影響を与えることが予想されます。政府や地方自治体は、出生率の向上や高齢化社会への対応策など、人口動態に関連するさまざまな施策の検討が求められています。

⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ