2024年5月15日
労務・人事ニュース
労働市場に新たな波 2024年、賃上げ率が前年比1.51ポイント増の5.20%を記録
中堅・中小組合の健闘が続く! ~2024 春季生活闘争 第 4 回回答集計結果について~(連合)
日本労働組合連合会は2024年4月18日、春季生活闘争における賃金改善の最新状況を公表しました。今回の発表によると、全体の賃上げ率は過去最高を更新し、組合員の生活向上に寄与しています。
本年度の調査では、4,384の組合が月例賃金の改善を求め、そのうち3,129組合が既に妥結を見ました。特に、妥結した組合の64.7%にあたる2,026組合が賃金増加を実現しています。
賃金改善の具体的な数値を見ると、賃上げを実施した3,283組合の平均賃上げ額は15,787円、平均賃上げ率は5.20%に達しており、これは昨年と比較して4,765円、1.51ポイントの増加です。中小規模の組合でも、2,123組合が平均12,170円、4.75%の賃上げを達成しており、これも前年比で3,714円、1.36ポイントの向上が見られます。
さらに、賃上げが明確に計測された2,587組合では、平均で10,827円の賃上げが行われ、その賃上げ率は3.57%です。この中で中小組合1,530組合は、8,674円、3.30%の賃上げを実現しました。
また、非正規労働者に関しても顕著な改善が見られ、時給ベースでは平均66.44円、月給ベースでは13,442円の増額が確認され、それぞれの賃上げ率は6.08%、5.98%となりました。これにより、一般の組合員を上回る改善が実現しています。
これらの結果は、労働市場における経済状況の改善や、労働者の賃金交渉力の増強を反映しています。労働者一人一人の生活の質の向上に向けて、組合活動が積極的に寄与していることが伺えます。
これからも、労働者の権利向上と生活基準の改善を目指し、組合はその活動を継続することが期待されます。
⇒ 詳しくは日本労働組合連合会のWEBサイトへ