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2024年3月24日

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労働者のキャリアアップを支援する新制度!年収の壁を打破する厚労省の取り組み

「年収の壁・支援強化パッケージ」 キャリアアップ助成金 計画届受理状況の取りまとめ (令和6年1月末時点)(厚労省)

厚生労働省は、職場でのキャリアアップを目指す労働者を支援するために、「年収の壁・支援強化パッケージ」という新しい施策を実施しています。この取り組みの一環として、社会保険適用時に待遇を改善する「キャリアアップ助成金」が設けられています。

事業主がこの制度を利用できるよう、計画の提出が必要とされています。この記事では、令和5年10月20日から令和6年1月末までに受け付けた計画届の状況と企業の活用事例について紹介します。

令和5年10月20日から令和6年1月末までに厚生労働省が受け付けた計画届は3,749件、計画に含まれる労働者数は144,714人に上ります。

これらの数字は、今後3年間(令和5年度から7年度)の予測に基づいています。特に、令和6年1月までは計画届の提出を、取り組み開始後でも可能とする特例措置がありましたが、2月以降は事前に提出する必要があります。

企業がキャリアアップ助成金をどのように活用しているかの事例も公表されました。例えば、ある企業はパート従業員との対話を通じて、社会保険適用時の待遇改善に向けた複数のメニューを活用しました。

もう一つの事例では、新たに社会保険に加入するパート従業員に社会保険適用促進手当を支給し、さらに収入が一定以下の既存社会保険加入者にも手当を提供しています。

このように、厚生労働省はキャリアアップ助成金を通じて、労働者の待遇改善を図り、企業と労働者双方にメリットをもたらす取り組みを推進しています。今後も、効果的な事例の収集と共有を進め、更なる制度の活用を促進することで、働きやすい環境作りに貢献していくことが期待されています。

⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ