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「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律施行令の一部を改正する政令」が閣議決定（経産省）

2024年7月5日、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されました。この改正は、厚生労働省と環境省が共同で発表したもので、化学物質の安全性向上を目的としています。

今回の改正の中心は、「ペルフルオロアルカン酸」（PFOAの異性体）とその塩、そして「ペルフルオロオクタン酸関連物質」を第一種特定化学物質として指定することにあります。これらの化学物質は、ストックホルム条約により廃絶対象物質とされており、日本国内でもその使用が厳しく規制されることになりました。

第一種特定化学物質とは、難分解性、高蓄積性、そして長期的な毒性を有する化学物質を指します。これらの物質については、製造や輸入が原則として禁止されており、使用も厳しく制限されています。具体的には、今回の改正により、ペルフルオロアルカン酸及びペルフルオロオクタン酸関連物質が新たに第一種特定化学物質として指定されることになります。

さらに、これらの物質が使用されている製品の輸入禁止や、使用が許可される用途とその期限、取り扱いに関する基準も新たに定められました。例えば、撥水性能や撥油性能を持つための処理を施した生地などは輸入が禁止されます。また、消火器や消火薬剤、泡消火薬剤に含まれる場合は、国が定める技術基準に従うことが求められます。

この政令の施行は、段階的に行われる予定です。具体的には、2024年7月10日に公布され、9月10日から一部が施行されます。さらに、2025年1月10日からは追加の規制が施行される予定です。

このような規制強化は、環境保護や健康被害の防止を目的としています。化学物質の安全性に対する社会の関心が高まる中、今回の改正はその一環として重要な役割を果たすことが期待されます。

改正に関する詳細な資料や施行スケジュールについては、厚生労働省および環境省の公式サイトで確認することができます。これにより、関係者や一般市民は最新の情報を得ることができます。

以上が、本日閣議決定された「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律施行令の一部を改正する政令」に関する主な内容です。この改正により、化学物質の取り扱いがさらに厳格化され、より安全で安心な社会の実現が目指されます。

⇒ 詳しくは経済産業省のWEBサイトへ