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2024年6月23日

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北九州商工会議所調査 2024年度春季賃上げ調査結果 賃上げ率3.79%、平均賃上げ額9803円で32年ぶりの高水準

2024年度春季賃上げ・初任給調査を実施(北九州商工会議所)

2024年4月15日から5月15日の間に北九州商工会議所(福岡県、津田純嗣会頭・安川電機)は、会員企業を対象とした賃上げおよび初任給に関する調査を実施しました。調査は800社の企業に依頼され、そのうち455社から回答が寄せられました。

まず、「春季賃上げ調査」の結果ですが、賃上げを実施した企業は全体の62.6%に達しました。しかし、これは前年度比で2.9ポイントの減少となります。全業種・全規模における単純平均の賃上げ率は3.79%で、こちらは前年度比で0.3ポイントの増加を見せました。賃上げ額に関しては、平均で9803円となり、1992年以来32年ぶりに9000円を超える結果となりました。賃上げの主な決定要素としては、「労働力の確保」を理由に挙げる企業が最も多く、これは前年度と同様の傾向です。

次に、「初任給調査」の結果についてです。2024年度に採用を実施する企業は全体の67.4%で、こちらは前年度比で0.2ポイントの減少となりました。一方、採用人数を増やした企業は26.1%で、前年度比0.1ポイントの増加となっています。初任給の額は全ての学歴で前年度を上回り、全業種・全規模における平均額は前年に引き続き過去最高を更新しました。初任給の決定要素としては、「世間の相場」が最も多くの企業で挙げられました。

この調査結果からは、労働市場の動向が賃上げや初任給の決定に強い影響を与えていることがうかがえます。特に労働力確保のための賃上げや、相場を意識した初任給の設定が企業にとって重要な課題となっています。企業が適切な賃金水準を設定することで、優秀な人材の確保と定着を図ることができると考えられます。

これらの調査結果は、地域経済の活性化や雇用の安定に向けた重要な指標となり得ます。企業はこのようなデータを参考にしながら、適切な賃金体系を整え、持続可能な成長を目指していく必要があります。興味のある企業は、これらの調査結果を活用して今後の人事戦略を立てることを検討してみてください。

⇒ 詳しくは日本商工会議所のWEBサイトへ

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