2024年8月19日
労務・人事ニュース
北九州市、事業承継支援で最大50万円の助成金受付開始!
令和6年度 北九州市事業承継・M&A促進化助成金
北九州市は、令和6年度の事業承継・M&A促進化助成金の受付を開始しました。この助成金制度は、経営者の高齢化や後継者不在が問題となる中小企業を対象に、円滑な事業承継を支援することを目的としています。特に、事業承継に向けた企業価値の算定やM&Aの仲介手数料の一部を助成することで、企業の成長と発展を促進することを目指しています。
本年度の助成金制度は、昨年度からの見直しにより、さらに利用しやすくなりました。具体的には、募集期間を設けず随時申込みが可能となり、書類審査期間が短縮されました。また、M&Aの仲介手数料に対する「成功報酬」も助成対象に追加されています。
助成金の上限額は50万円で、対象経費の半額以内が支給されます。国の「事業承継・引継ぎ補助金」では対象外となる50万円未満の経費も助成の対象となる点が特徴です。
助成の対象となるのは、北九州市内に本社や事業所を有し、事業承継後も市内で事業を継続する予定の中小企業です。また、申請企業は市税を滞納しておらず、暴力団との関係を持たないことが求められます。申請は、専門事業者への委託契約締結前に行う必要があり、助成の対象となる事業は令和7年3月31日までに支払いを完了する必要があります。
助成対象となる経費には、事業承継計画の策定やM&A仲介手数料が含まれます。例えば、株価の算定や相続税対策の策定、M&A仲介者への手数料などが該当します。ただし、消費税や振込手数料、顧問料などは助成の対象外です。
申請方法は、必要書類を揃えて中小企業振興課に提出することで行われます。申請期間は令和6年4月1日から令和7年2月28日までで、予算の都合により早期に受付が終了する場合があります。
書類審査は随時実施され、審査終了後に交付決定が通知されます。事業終了後には、実績報告書を提出し、その後助成金が交付される流れです。
また、M&Aに係る事業を行った助成事業者には、毎年度の進捗状況報告書の提出が求められます。さらに、事業要件を満たさないことが判明した場合や虚偽の申請があった場合には、助成金の返還が求められることがあります。
この制度は、中小企業がこれまで培ってきた技術や経営資源を次世代に引き継ぐための重要な支援策であり、地域経済の活性化に寄与することが期待されています。北九州市内の中小企業の皆様は、この機会を活用し、事業承継の準備を進めていただければと思います。
⇒ 詳しくは北九州市のWEBサイトへ