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2024年12月4日

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北米日本酒ファンが巡る特別ツアー、国内5地域で伝統の酒造りを体験

北米日本酒ファン、酒関係者向け酒蔵ツアーおよびツアー報告会を開催 ―日本酒ファンコミュニティ拡大を目指し、国内5地域で「伝統的酒造り」に触れる機会を提供―(JETRO)

2024年11月19日、北米の日本酒愛好家や酒業界の関係者を対象に、日本国内の酒蔵を巡る特別なツアーが開催されることが発表されました。この取り組みは、ジェトロが進める「#SupportSAKE」プロジェクトの一環で、11月20日から27日にかけて、山形、群馬、富山、石川、京都の5地域を巡ります。また、ツアー終了後の12月2日には、ロサンゼルスの「ジャパン・ハウス」でツアー報告会が行われます。

このツアーは、北米における日本酒の普及とファンコミュニティの拡大を目的に企画されました。選ばれた参加者には、ミシュラン星付きレストランのソムリエや日本酒専門店のオーナーなど、日本酒に深い関心を持つ影響力のある人物が含まれています。彼らは酒造りの現場を訪問し、杜氏との交流や酒造工程の見学を通じて、伝統的な酒造りへの理解を深めます。さらに、ツアー中に得た体験を自身のSNSで発信し、北米の日本酒コミュニティに向けて情報を共有します。

ツアーの中で参加者は、各地域の酒蔵を訪問し、地元の食材を活用した日本酒とのペアリングイベントを体験します。特に、今年ユネスコの無形文化遺産への登録が見込まれる「伝統的酒造り」に焦点を当て、古くから続く日本の文化や技術の魅力を伝える場ともなっています。また、石川県では、今年1月の能登半島地震で被災した酒蔵を訪問し、北米の日本酒ファンから寄せられた義援金やメッセージを地元の酒造組合に届ける予定です。

さらに、このツアーはインバウンド観光の促進にもつながります。酒蔵訪問を観光の核とし、地域の魅力を国際的に発信することで、地方への旅行者誘致と小規模酒蔵の販売促進を目指しています。ジェトロはJNTO(日本政府観光局)と連携し、地域経済の活性化にも寄与することを目指しています。

ツアー後の報告会では、フォトコンテストの受賞者発表やテイスティングイベントを通じて、北米の日本酒愛好者同士のネットワーキングを図ります。このイベントは、北米市場での日本酒消費拡大に向けた重要な機会であり、伝統的な酒造りの価値を共有する場となります。

「#SupportSAKE」プロジェクトは、日本国内での酒蔵数が減少する中、海外市場での消費を増やし、伝統的な酒造りを支えることを目標にしています。2023年にスタートしたこの取り組みは、SNSや各種イベントを通じて、北米における日本酒ファンをコミュニティ化する活動を展開しています。現在、120以上の企業や団体が参加し、Instagramのフォロワーは3700人を超えるまでに成長しました。

今回のツアーは、日本酒の魅力を広く伝えるだけでなく、日本の伝統的な文化を次世代に繋ぐための重要な取り組みです。興味を持つ報道関係者には、取材の機会や素材提供も用意されています。日本酒を通じて、日本の文化と地域の魅力を世界に発信する絶好の機会となるでしょう。

⇒ 詳しくは独立行政法人日本貿易振興機構のWEBサイトへ

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