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2024年3月19日

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医療的ケア児支援の現状と課題、学校における取り組みとは?

医療的ケア児とその家族に対する支援に関する調査ー小学校における医療的ケアの実施体制の構築を中心としてー<結果に基づく通知>(総務省)

近年、医療技術の発展により、日常的に医療的ケアを必要とする子どもたちが増えています。これを受けて、学校における医療的ケア体制の確立が求められており、文部科学省はこの問題に対処するために動き出しています。特に、令和3年9月に施行された医療的ケア児支援法では、学校で保護者の同伴なしに医療的ケアが受けられる体制を整えることが定められました。しかし、実際には多くの課題が残っています。

例えば、小学校において、医療的ケアを必要とする子どもたちの把握が遅れたり、必要な医療スタッフの確保に時間がかかったりしている事例があります。看護師の不足は給与の低さや勤務環境の問題、小学校勤務への認知度不足が原因とされています。これにより、保護者が学校に同伴せざるを得ない状況が発生し、家庭に大きな負担を強いています。

また、災害発生時における医療的ケアの準備不足も問題視されています。多くの学校では、必要な医療材料や器具の備蓄、非常用電源の確保が不十分であり、災害時における医療的ケア児の対応計画も未整備です。

文部科学省は、これらの問題に対応するため、医療的ケア児の早期把握と必要な支援体制の整備、看護師の確保策の検討、保護者の同伴なしでの医療的ケアの実現、災害時の医療対応の準備など、多方面での取り組みを促しています。

教育現場では、保護者の同伴なしで医療的ケアを提供できる体制の整備が急務であり、各地の教育委員会や学校はこの課題に直面しています。教育委員会や学校は、医療的ケア児支援法の精神に基づき、医療的ケア児一人ひとりのニーズに応じた支援を行うことが求められており、この問題に対する社会全体の理解と協力が不可欠です。

⇒ 詳しくは総務省のWEBサイトへ

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