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2023年12月9日

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博多座の舞台で蘇る名作!「江戸宵闇妖鉤爪」の魅力とは!

幸四郎・染五郎親子が描く、歌舞伎の新境地「鵜の殿様」【フリーペーパー パコライフ 福岡版 2023年12月7日号掲載】

2024年2月、博多座で開催される二月花形歌舞伎は、日本文化の心を映し出すユニークな舞台が特徴です。

江戸川乱歩の傑作「人間豹」が歌舞伎の舞台で息を吹き返し、幸四郎・染五郎親子によって新たな命を吹き込まれます。

また、西川右近振付の「鵜の殿様」では、歌舞伎の伝統的な技法とユーモアが組み合わさり、観ている人をを魅了します。

この作品は、歌舞伎の新たな魅力を発見する絶好の機会となるでしょう。

【公演】二月花形歌舞伎
【期間】2024年2月3日(土)から18日(日)

作品のみどころをご紹介!

伝説の探偵明智小五郎との戦い!「人間豹」が歌舞伎の舞台に

一、江戸宵闇妖鉤爪

幕末の江戸を舞台に、伝説の探偵・明智小五郎と半人半獣の殺人鬼・恩田の息詰まる対決を描いた、江戸川乱歩原作の名作「人間豹」が、幸四郎・染五郎親子によって歌舞伎の舞台に蘇ります。

『江戸宵闇妖鉤爪』は、2008年に初演され、その後続編も上演された話題作。松本幸四郎が発案し、父・松本白鸚が演出を手掛けたこの作品は、早替りや宙乗りなど、歌舞伎独特の演出技術を駆使し、乱歩のミステリアスな世界観を見事に表現しています。

江戸川乱歩生誕130年を記念し、2024年、この伝説の作品が博多座で上演されることが決定しました!

明智小五郎役には、初演時に恩田役を演じた幸四郎が再び登場。

恩田役には博多座初出演となる染五郎が挑みます。親子二代にわたる熱演で、新たな息吹を吹き込まれたこの作品に、是非ご期待ください。

<あらすじ>

安政の大獄に揺れる江戸末期。魅力的な下級武士・神谷芳之助の恋人が次々と殺される怪事件が起こります。

被害者たちには共通点があり、犯行からちょうど百日目に殺されるという不気味なパターンが存在していました。

名探偵・明智小五郎は、これらの事件が同一犯によるものであり、「人間豹」と呼ばれる異形の存在が背後にいると推理します。

そしてついに、次なる狙いが自分の妻であることを知り、恩田乱学という名の人間豹との死闘に挑むことになります。

夏夜の歌舞伎劇場で繰り広げられる、ユニークな「鵜飼」舞踊劇!

二、鵜の殿様

「夏の夜の涼みに、歌舞伎の新境地!『鵜飼』を舞台にしたユーモラスな舞踊劇」

暑い夏の夜、名古屋の舞台が一変。歌舞伎界の巨匠、西川右近の振付で、日本の古き良き伝統「鵜飼」が舞台上で生き生きと躍動します。「名古屋をどり」で初演されたこの狂言仕立ての松羽目舞踊は、新鮮な風をもたらす一幕です。

この物語は、ある大名が暑さをしのぐために、家来の太郎冠者に「鵜飼」という涼の遊びを披露することを命じるところから始まります。

熟練の太郎冠者は鵜飼の由来とその美しい様子を巧みに語ります。

腰元たちが鮎に見立てられ、鵜が鮎を捕る姿は、観客を魅了します。

しかし、物語はここで一転。鵜飼を知らない大名も遊びに加わると、太郎冠者は大名に鵜の役を任せ、自身は鵜匠となり、独特な漁法を教え始めます。

太郎冠者の役を演じるのは、名優幸四郎。一方、大名の役には染五郎が挑みます。

二人の名優による息ピッタリの演技は、この歌舞伎舞踊の魅力をさらに引き立てます。鵜飼の様子を巧みに取り入れたこの作品は、技巧とユーモアが交錯し、観客を笑いと感動の渦に巻き込みます。

この夏、歌舞伎という伝統芸能が新たな魅力を放つ瞬間を、ぜひ劇場で体感してください。

幸四郎と染五郎による鮮やかな舞踊劇で、涼しい風を感じましょう。鵜飼の世界が舞台上で華やかに展開される、この貴重な一幕をお見逃しなく!

【公式】博多座はこちら