2024年6月15日
労務・人事ニュース
即戦力シニア人材を確保するためのポイントを解説(エルダー2024年6月号)
エルダー 2024年6月号(JEED)
今月のエルダーは、シニア人材の活用に焦点を当て、多岐にわたる視点からその重要性を掘り下げています。
まず、リーダーズトークでは、ソニーピープルソリューションズ株式会社の執行役員、大塚康さんがベテラン社員のキャリア自律の推進について語ります。多様な選択肢を提供することで、シニア社員が新たな挑戦や学び直しの機会を得られるよう支援しています。
特集では、即戦力となるシニア人材の確保について、株式会社シニアジョブの中島康恵氏が先入観を持たず、シニアを採用・活用するポイントを解説しています。さらに、副業シニアの活用と労務管理については特定社会保険労務士の坂本直紀氏が、副業シニアの効果的な活用方法とその労務管理のポイントを紹介します。また、公益財団法人産業雇用安定センターの下角圭司氏は、シニア人材の移籍支援について詳しく説明し、「キャリア人材バンク」の取り組みを紹介しています。
実際の事例として、株式会社ProVisionがIT企業でミドル・シニア採用をスタートし、スキルと「オープンマインド」が鍵となる採用方針を掲げています。また、日野精機株式会社では品質保証部門に経験豊富なシニアを採用し、データを活用して課題を見える化することで、品質管理の精度が向上しています。
日本史にみる長寿食では、永山久夫氏が「日の丸弁当」の梅干しの健康効果について述べています。集中連載のマンガで学ぶ高齢者雇用では、株式会社メイテックの「生涯プロエンジニア」という働き方について取り上げ、若手から高齢者までが活躍する労働市場の創出を目指しています。
高齢者の職場探訪では、岩手県の社会福祉法人みちのく大寿会を訪問し、その取り組みを紹介します。また、高齢者に聞く生涯現役で働くとは、日本綜合警備株式会社の交通誘導警備員、上野敏夫さんが自身の経験を語ります。
さらに、学び直し先進企業として東京海上日動火災保険株式会社の取り組みを紹介し、高齢者の契約更新と期待可能性、賃金の不利益変更について弁護士法人ALG&Associatesの家永勲氏が労働法Q&Aで解説します。
シニア社員を活かすための面談入門では、株式会社パーソル総合研究所の小室銘子氏がシニアとの面談の目的と効果について述べています。また、人事用語辞典では「出向・転籍」について株式会社グローセンパートナーの吉岡利之氏が解説します。
特別寄稿として、玉川大学経営学部の大木栄一教授が「介護が必要になる従業員の親」から見た「仕事と介護の両立支援」の課題について論じています。
最後に、技を支えるでは電力インフラを支える変圧器の組立工、深山茂雄さんを取り上げ、その技術と使命感に迫ります。脳力アップトレーニングでは、篠原菊紀氏による「負けじゃんけんトーナメント」で楽しみながら脳を鍛える方法を紹介しています。
エルダーは、これからもシニア世代が活躍できる社会の実現に向け、多様な視点から情報を発信していくとのこと。