2024年10月28日
労務・人事ニュース
和歌山県 外国人材を迎える「わかやま企業」助成事業、申請は令和7年3月10日まで
令和6年 和歌山県 外国人材が安心して働ける「わかやま企業」助成事業補助金
和歌山県では、外国人材が安心して働ける職場環境の整備を目指し、企業に対して助成金を提供する「わかやま企業」助成事業が実施されています。この事業は、外国人材が「共に働く仲間として活躍できる」環境づくりをサポートすることを目的としており、外国人材の安定的な受け入れや定着を促進するための各種取組に必要な費用の一部を補助します。なお、予算の上限に達した場合、事業は終了となるため早めの申請が推奨されています。
この助成事業の対象となるのは、和歌山県内に事業所を持ち、外国人材の雇用を予定している、またはすでに外国人材を雇用している企業です。助成金の補助率は通常1/3ですが、初めて外国人材を雇用する企業や、雇用開始から1年以内に取組を実施する企業には1/2の補助率が適用されます。
補助対象となる経費や取組内容は多岐にわたり、具体的には以下のような内容が含まれます。まず、企業内での多言語化に関する取組として、就業規則や業務マニュアル、社内掲示物などの翻訳経費に対して5万円までの補助が提供されます。また、外国人材の日本語能力向上を目的とした取組においても、日本語学習教材の購入費や日本語学習会の開催費用が補助対象となり、それぞれ5万円の補助が受けられます。さらに、他企業も参加し、外国人材の参加者が5人以上の場合、日本語学習会に対する補助額は10万円に引き上げられます。
その他、外国人材の安定的な受け入れを目的としたインターンシップや企業見学などの一時受入れに関する経費、また地域行事への参加費や地域交流イベントの開催費用も補助対象となります。これらの取組に対しては、外国人材が5人以上参加する場合、補助額が10万円まで増額されることがあります。
申請期限は令和7年(2025年)3月10日(月)までで、郵送もしくはメールによる提出が可能です。郵送の場合は、必ず追跡可能な簡易書留などで提出することが推奨されており、封筒の表には「申請書在中」と明記する必要があります。メールでの提出も可能ですが、送信後に和歌山県労働政策課に受信確認をする必要があります。
申請書類には、交付申請書、事業計画書、誓約書、役員名簿などが含まれますが、必要に応じて追加書類の提出が求められる場合もあります。事業計画書は、複数の取組を実施する際には、それぞれについて作成する必要があります。また、振込口座の確認として通帳の写しを添付することが求められています。
この助成事業は、外国人材が安心して働ける環境づくりを支援するだけでなく、企業の国際化を促進し、地域社会との交流を深める機会を提供する重要な施策です。和歌山県内で外国人材を活用することを検討している企業にとっては、非常に有用な支援策となるでしょう。特に、初めて外国人材を雇用する企業に対しては、より手厚い補助が用意されているため、積極的な活用が期待されます。
申請を希望する企業は、早めに必要書類を準備し、提出方法に従って確実に申請を行ってください。詳しい申請手続きや様式のダウンロードは、和歌山県の公式ウェブサイトから確認できます。
⇒ 詳しくは和歌山県のWEBサイトへ