2024年3月31日
労務・人事ニュース
国土交通省、建設現場の監理技術者働き方改革推進のため「監理技術者制度運用マニュアル」改正を発表
「監理技術者制度運用マニュアル」を改正しました～専任の取り扱いを明確化～（国交省）
国土交通省は、建設現場の管理を担当する監理技術者の業務運用を見直し、彼らの働きやすさを向上させるための改正を行いました。この改正により、監理技術者がいかなる状況で現場を離れるかが具体的に定められ、新しいマニュアルは令和6年4月1日から施行されます。
建設業法において、建設工事の施工を適切に管理するため、監理技術者や主任技術者の配置が必要とされています。この制度の運用を確実にするため、国土交通省は「監理技術者制度運用マニュアル」を用意してきました。特に近年、建設業界では労働条件の改善、テクノロジーを活用した遠隔施工管理の進化、バックオフィス支援の有効性が高まっています。
これらの変化を背景に、監理技術者の勤務体系を柔軟にし、現場から一時的に離れる際の条件や、そうした状況でも適切な施工管理を維持する方法について明確化しました。具体的には、監理技術者が現場を離れる際に必要な合理的な理由を例示し、短期間の不在時には発注者の了解が不要とする条件の見直しを行いました。また、遠隔で施工管理を行うための通信手段を整備することも強調されています。
監理技術者を支える体制の強化も重要視されており、建設現場での効率的な作業進行と質の高い施工の確保が期待されています。この改正により、建設業界全体での働き方改革がさらに推進され、現場での作業効率と安全性の向上が見込まれます。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ
