2024年4月1日
労務・人事ニュース
国土交通省が策定した自動車整備士向け新ガイドライン 魅力ある職場環境の構築と人材育成の未来
自動車整備士を中心とした魅力ある職場づくりを推進します!! ~「自動車整備士等の働きやすい・働きがいのある職場づくりに向けたガイドライン」の策定~(国交省)
国土交通省が自動車整備士を中心に、働きやすく魅力的な職場環境を作るための新しいガイドラインを作成しました。この取り組みは、整備士や関連業界の声を反映しており、整備事業者が改善を進めるための具体的な手引きとなる内容が含まれています。これにより、業界内での人材の定着と育成を図ることが目指されています。
現在、自動車整備業界は少子高齢化や労働環境の多様化により、整備技術の向上と人材の確保が求められています。そのため、国土交通省は、整備士にとって望ましい労働条件を整え、業界全体の活性化を目指しています。この新ガイドラインは、働きやすさや職場環境の充実を図り、整備士の魅力あるキャリアパスを提供することを意図しています。
ガイドラインでは、労働条件の改善、人間関係とコミュニケーションの促進、人材開発の支援、そして適正な報酬体系の確立など、四つの主要な領域に焦点を当てています。例えば、フレックスタイム制や時差出勤の導入による勤務時間の柔軟性、女性の活躍促進のための設備改善、コミュニケーションスキルの評価や情報共有システムの充実、キャリアアップのための研修制度や新技術への対応、能力に基づく報酬体系の整備などが含まれます。
国土交通省は、これらのガイドラインを整備事業者に積極的に活用してもらい、職場環境の改善を促すために関連団体との連携を強化し、広範囲にわたる周知と啓発活動を進める計画です。これらの取り組みが、自動車整備業界における魅力的な職場環境の構築と、技術者たちの満足度およびモチベーションの向上につながることが期待されています。
<本ガイドラインの内容(概要)>
4つの要素 | 整備事業者において実施することが望ましい取組みの例 |
働き方・労働条件 | ■フレックス勤務・時差出勤等による勤務シフトの柔軟化 ■女性用作業機械等の設備機器の充実、産後の復職研修制度の充実 |
人間関係・コミュニケーション | ■コミュニケーション能力評価等による風通しの良い意思疎通文化の醸成 ■システムの活用等による社内での作業進捗の見える化 |
人材開発 | ■等級制度・研修制度等による多様なキャリアアップの支援の提供 ■新技術対応の整備器具導入等による知識・技能向上のための環境整備 |
待遇(働く価値) | ■資格・役職手当の支給等による個人の能力に応じた報酬の支給 ■顧客の声を知る等による社会貢献を実感できる機会を提供 |
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ