2024年3月2日
労務・人事ニュース
国土交通省発表、建設業界の人手不足に関する最新調査
建設労働需給調査結果(令和6年1月分調査)について(国土交通省)
国土交通省は最近、建設業界における労働者の需給状況に関する調査結果を公表しました。この調査は、建設業界の労働力の確保と公共事業の円滑な進行を支援する目的で行われています。全国各地の建設現場で働く技能労働者の数を集計し、不足している職種や地域の特定を試みています。
調査の結果、特定の職種では労働者が不足していることが明らかになりました。例えば、全国的に見て8つの主要な職種のうち、特に不足が目立っているのは配管工や型枠工(建築)などです。これらの職種では、求められる労働力に対して提供できる人数が少なく、業界内での人手不足が懸念されています。
地域別に見ると、北海道や東北地方など一部の地域では比較的均衡しているものの、中部や関東地方では不足が顕著に見られます。このような状況は、建設業界での労働力の需給バランスに影響を及ぼし、プロジェクトの遅延やコスト増加につながる恐れがあります。
調査はまた、今後の労働者の確保に関する見通しも提供しています。多くの業者が今後数ヶ月の間においても「普通」の状態を予想しており、大きな変動は見込まれていません。しかし、一部の職種や地域では引き続き労働者の確保が難しい状況が予想されています。
この調査は、建設業界における労働力の需給状況を正確に把握し、適切な対策を講じるための重要な基礎資料を提供します。国土交通省は、業界の健全な発展と公共事業の円滑な進行を支えるため、今後も定期的にこのような調査を実施していく予定です。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ