2024年11月30日
労務・人事ニュース
国連認定!山形県西川町と鹿児島県天城町が「ベストツーリズムビレッジ」に新規選出
「ベストツーリズムビレッジ」に新たに2地域が選ばれました! ~山形県西川町(にしかわまち)、鹿児島県天城町(あまぎちょう)が認定~(観光庁)
国連世界観光機関(UN Tourism)が展開する「ベストツーリズムビレッジ(BTV)」に、山形県西川町と鹿児島県天城町の2地域が新たに認定されました。この認定は、地域が持続可能な観光の実現に向けた取り組みを評価され、国際的な知名度を高める機会となります。このプロジェクトは2021年に開始され、持続可能な開発目標(SDGs)を推進する観点から、自然や文化遺産の保全と観光を結びつけた優良事例を表彰するものです。
今回の認定により、日本国内でのBTV認定地域は8地域に拡大しました。これまでに認定された地域には、北海道ニセコ町、京都府南丹市美山町、北海道美瑛町、宮城県奥松島地区、長野県白馬村、岐阜県白川村が含まれます。これに続き、西川町と天城町が新たに加わることで、持続可能な観光地域のモデルとして、さらに注目が集まることが期待されています。
山形県西川町は、月山を中心とした豊かな自然環境が特徴であり、信仰の拠点とされる神社や伝統的な文化資源を活用した観光振興が進んでいます。特に夏季スキーや登山、冬の高品質な雪を活かした活動が注目され、雪がない季節にも月山の魅力を体験できる歴史や文化を巡るツアーが展開されています。一方、鹿児島県天城町では、海や山の自然遺産に加え、地域特産の農産物を活用した産業と、住民が連携した受け入れ体制が特徴的です。この地域では、自然と共存する集落文化や住民の日常生活を基盤とした観光が推進され、観光客にとって独自の魅力を提供しています。
また、BTVに認定されることで、UN Tourism指定のロゴマークの使用権を得るほか、国際的なBTVネットワークへの参加が可能となります。これにより、認定地域間で知識や経験を共有し、観光分野でのさらなる発展が期待されます。さらに、「アップグレードプログラム」にも注目が集まっており、新潟県山古志村や福井県白山地区がこのプログラムの対象として技術的な支援を受けられるようになっています。このプログラムは、今後のBTV認定に向けた準備を目的としており、地域の観光資源のさらなる発掘と磨き上げを支援するものです。
これらの取り組みは、日本が持つ地域の魅力を国内外に発信し、持続可能な観光を通じて地域経済を活性化させる重要な一歩となります。観光庁によると、BTVに認定された地域は、地域の魅力を高めるだけでなく、国際観光客の誘致や地域のブランド価値の向上にも大きく寄与するとされています。
今回の認定を受け、両地域ではさらなる観光資源の開発や訪問者に向けた受け入れ体制の強化が進められると見られます。特に、地域住民が主体となる取り組みが重要視されており、観光を通じた地域社会の持続可能な発展が目指されています。観光業に関心を持つ企業や地域自治体にとって、今回のBTV認定は観光振興のモデルケースとなり得るでしょう。
⇒ 詳しくは観光庁のWEBサイトへ