2024年5月15日
労務・人事ニュース
国際共同捜査の成果として「LockBit」ランサムウェア開発者がアメリカで起訴
ランサムウェア「LockBit」被疑者の起訴等について(警視庁)
令和6年5月、警察庁より新たな発表がありました。国際的なランサムウェア攻撃集団である「LockBit」に関与しているとされるロシア人の疑いがかけられた被疑者について、イギリス、アメリカ、オーストラリアの当局が資産凍結とともに、アメリカでの起訴手続きを行ったことがユーロポールの最新のプレスリリースで報告されました。この報告は、今年2月にも発表された情報に基づき、各国の警察機関が共同で行った国際捜査の成果の一環としています。
このプレスリリースによると、ロシア人被疑者はランサムウェア「LockBit」の開発および運営に関わっていたことが明らかにされ、各国警察との協力によりその活動が制限されました。さらに、これに関連して、日本を含む多くの国で発生しているランサムウェアによる被害に対処するため、日本警察が開発した復号ツールも言及されています。このツールは、LockBitによって暗号化されたデータの復元を支援するものです。
日本国内でのランサムウェア事案においても、関東管区警察局サイバー特別捜査部および各都道府県警察が積極的に捜査を進めており、国際的な捜査ネットワークを通じて得られた情報を共有しています。このような国際的な連携は、サイバー犯罪に対する一層の防止策を講じる上で重要な役割を果たしており、今後も継続される予定です。
今回の事件は、サイバー犯罪が一国の枠を超えた脅威であることを改めて浮き彫りにし、各国警察の連携の重要性を示しています。警察庁は、今後も国内外の捜査機関との協力を深め、サイバー空間の安全性を高めるための取り組みを強化していく方針です。
このように、国際社会はサイバー犯罪という共通の敵に立ち向かうために、手を取り合って対応している状況が窺えます。国内外の安全を守るためには、技術的な対策だけでなく、国際的な法的枠組みを活用し、効果的な情報共有と連携が今後も求められるでしょう。
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