2025年1月31日
労務・人事ニュース
地域を守る鳥獣対策の最前線!被害防止とジビエ利活用で新たな農業支援の形を探る
「令和6年度鳥獣対策優良活動表彰」受賞者の決定について(農水省)
令和7年1月24日、農林水産省は「令和6年度鳥獣対策優良活動表彰」の受賞者を正式に発表しました。この表彰は、全国で深刻化する野生鳥獣による農林水産業への被害に対処するため、地域に貢献する優れた取り組みを行った個人や団体を顕彰するものです。農林水産大臣賞と農村振興局長賞の2つの賞が設定されており、受賞者は地域における効果的な鳥獣対策の推進に顕著な功績を収めたと認められています。
この取り組みは、平成21年度に鳥獣被害防止活動に関する表彰として始まり、平成28年度からは捕獲した鳥獣の食肉、いわゆるジビエの利活用活動も対象に加えられました。地域での優れた実践事例を広く紹介することで、全国的な鳥獣被害対策の向上を目指しています。
令和6年度の農林水産大臣賞は、山口県の下関市豊北町朝生地区が被害防止部門で、京都府の株式会社ART CUBEが捕獲鳥獣利活用部門で受賞しました。また、農村振興局長賞は、福島県郡山市の田村町田母神集落、福井県福井市の神当部区、三重県の坂本自治会「サル追出し隊」が被害防止部門で表彰されています。さらに、捕獲鳥獣利活用部門では、北海道の本川哲代氏、長野県の株式会社メルセン、熊本県のジビエ工房やまとが選ばれました。
表彰式は令和7年2月14日に東京都千代田区霞が関の農林水産省本館7階講堂で行われます。式典は午前10時から30分間の予定で、続いて「第12回全国鳥獣被害対策サミット」が開催されます。サミットでは受賞者が自らの取り組みを発表する機会が設けられ、実践的な知見が共有される場となります。いずれも公開イベントとして開催されるため、観覧や取材を希望する場合は農林水産省のプレスリリースに記載された方法で申し込む必要があります。
鳥獣被害対策やジビエ活用は、地域の農林水産業の保護と持続可能な資源利用において重要な課題です。今回の表彰を通じて、各地で実施される取り組みがさらに広がり、成果が共有されることが期待されています。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ