2024年9月14日
労務・人事ニュース
地理的表示保護制度で初の菓子類登録!沖縄の「ちんすこう」など4産品が新たに認定
ちんすこうをはじめとする農産物・加工品4産品を、地理的表示(GI)として登録(農水省)
農林水産省は、令和6年8月27日に4つの産品を地理的表示(GI)として新たに登録したことを発表しました。今回登録された産品は、鳥取県の「伯州美人」、兵庫県の「揖保乃糸」、沖縄県の「ちんすこう」、そしてタイ王国の「フアイムン・パイナップル」です。特に「ちんすこう」は、地理的表示保護制度において初めて登録された菓子類となり、注目を集めています。
地理的表示(GI)保護制度は、その地域独自の自然環境や歴史的背景、社会的評価などが反映された農林水産物や食品の名称を知的財産として保護する制度です。この制度により、地域の特色を持つ産品の品質や評判が国際的にも認知され、保護されることが目的とされています。農林水産省は、学識者からの意見を踏まえ、今回の4つの産品を地理的表示法に基づき登録しました。
具体的には、「伯州美人」は鳥取県西部で生産される特産の農産物で、「揖保乃糸」は兵庫県で生産される手延素麺の代表格です。また、沖縄県を代表するお土産菓子の「ちんすこう」は、沖縄の伝統的な製法と独自の風味が評価され、地理的表示として登録されました。「フアイムン・パイナップル」はタイ王国で栽培される高品質なパイナップルであり、海外産品として日本のGI制度に登録されました。
今回の登録により、日本国内の地理的表示登録産品は148品目、海外の登録産品は6品目となりました。この数は、過去に登録が失効した2品目を除いたものです。
地理的表示として登録された産品は、GIマークを使用することが可能で、このマークは地理的表示産品であることを示す証として消費者に提供されます。これにより、消費者はその産品が地域特有の品質や評判を持つことを認識しやすくなり、産品の価値がさらに高まることが期待されています。
この度の登録に関する詳細や登録産品の一覧は、農林水産省の公式ウェブサイトで公開されています。興味のある方は、そちらでさらなる情報を確認することができます。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ