2024年12月7日
労務・人事ニュース
埼玉県で確認の鳥インフルエンザ、H5N1亜型と確定
埼玉県で確認された高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜(国内11例目)の遺伝子解析及びNA亜型の確定について(農水省)
令和6年11月27日、農林水産省は埼玉県行田市で確認された高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜について、動物衛生研究部門による遺伝子解析の結果を公表しました。この調査により、当該患畜が高病原性鳥インフルエンザに感染していることが確認され、さらにウイルスのNA亜型がH5N1であることが明らかになりました。この発表は、11月25日に疑似患畜として確認された事例に基づいて行われたものです。
動物衛生研究部門が実施した遺伝子解析では、高病原性とされる配列が検出され、これを受けて農林水産省は「特定家畜伝染病防疫指針」に基づき患畜として正式に認定しました。NA亜型の特定は同研究機関による追加検査で行われ、その結果、H5N1亜型であることが確定しました。この機関は、動物衛生に関する研究を専門とする国内唯一の機関であり、今回も迅速かつ正確な解析が実施されました。
なお、農林水産省は、鶏肉や鶏卵を食べることで人が鳥インフルエンザウイルスに感染する可能性は現時点ではないとしています。消費者は科学的根拠に基づいた情報に基づき、混乱を避けるよう呼びかけています。一方で、感染拡大防止のため、現地での取材活動については厳しい規制が求められています。特に、ヘリコプターやドローンを用いた取材は、防疫作業の妨げとなる恐れがあるため、自粛が強く求められています。
政府は引き続き、迅速で正確な情報提供に努める姿勢を明らかにしており、生産者や消費者に対して、根拠のない噂に惑わされないよう協力を求めています。この問題は家禽業界にとって重大な課題であり、政府と関係機関が一丸となって感染防止に取り組むことが期待されています。
また、過去の発生事例や対策についての詳細情報は、農林水産省の公式ウェブサイトで確認することが可能です。現場での適切な対応とともに、正しい知識の普及が、今回のような事態を冷静に乗り越える鍵となるでしょう。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ