2024年9月1日
労務・人事ニュース
大分県 デジタル化支援「デジスキ」プロジェクト始動!最大25万円の補助
令和6年 大分県『デジスキ』デジタル化に踏み出す企業を応援します!【8/20より募集開始】
大分県が新たに始めた「デジスキ」事業は、県内の中小企業や小規模事業者を対象に、デジタル化を支援するための包括的なプログラムです。デジタル化の進展がますます求められる現代社会において、特に中小企業にとっては、業務効率の向上やコスト削減、生産性の向上が急務とされています。しかしながら、デジタル化への取り組みにはさまざまな障壁が存在します。例えば、新しいツールや技術の導入にかかる初期費用の負担、導入後の操作や運用に関する知識不足、従業員のスキルアップが追いつかないといった課題です。こうした中で、「デジスキ」は企業のデジタル化をワンストップで支援することで、これらの課題を解決しようとしています。
このプログラムの最大の特徴は、クラウドサービス(SaaS)の導入支援に焦点を当てている点です。クラウドサービスは、企業がインターネット経由で必要なソフトウェアやツールを利用できる仕組みであり、近年急速に普及しています。これにより、企業は大規模なシステムを自社で保有することなく、必要な機能を柔軟に利用できるようになります。例えば、コミュニケーションツールや顧客管理システム、勤怠管理ツール、テレワークのサポートツールなどが挙げられます。これらのツールを効果的に活用することで、業務プロセスの効率化や情報の共有がスムーズになり、従業員の生産性向上が期待できます。
「デジスキ」では、これらのクラウドサービスを導入する際に必要な費用を最大25万円(税込)まで補助します。この補助金は、2025年3月末までに発生した費用が対象となります。さらに、クラウドサービス導入後のフォローアップとして、1回約1~2時間の伴走支援を全2回実施します。この伴走支援では、企業が新しいツールを効果的に活用できるよう、現地やオンラインで具体的なサポートが行われます。これにより、単なるツールの導入にとどまらず、実際の業務にどう生かしていくかまで手厚くサポートする体制が整えられています。
「デジスキ」が支援対象とするのは、大分県内に事業所を持つ中小企業および小規模事業者です。また、昨年度に同事業で採択されていない企業であることが条件となっています。さらに、対象となるのは新規導入のツールのみで、既に導入済みのツールは補助の対象外です。こうした条件を満たす企業が対象となり、デジタル化の第一歩を後押しします。
募集期間は2024年8月20日から2025年1月24日までと設定されており、期間内にデジスキの特設サイトから申し込みが可能です。申請後、2週間以内に結果が通知され、採択された企業は、本事業の事例集に協力することが求められます。この事例集は、今後のデジタル化を検討する企業にとって有用な情報源となるでしょう。
また、「デジスキ」事業の開始に伴い、事業説明や個別相談が行われるセミナーが複数の会場で開催されます。このセミナーでは、デジタル化やクラウドサービスに関する基本的な説明が行われるだけでなく、働き方改革に関する講演も予定されています。例えば、従業員の働き方を柔軟にするテレワークの導入や、それに伴うコミュニケーションの課題を解決するためのツール活用法など、実際に役立つ情報が提供されます。セミナーは8月20日から9月13日までの間に日田市、大分市、中津市、竹田市、佐伯市など、複数の会場で開催されます。各会場での詳細な日程や場所については、事前に確認のうえ、参加を希望する場合はセミナー申込みフォームから申し込みを行う必要があります。
この事業は、大分県商工観光労働部DX推進課が主催し、運営は株式会社古城が担当しています。問い合わせや詳細については、デジスキの公式ウェブサイトや運営事務局に直接連絡することが推奨されます。また、デジスキ事業に関連する最新情報や過去の事例集についても、ウェブサイトで確認することができます。
大分県内の中小企業にとって、デジタル化は避けて通れない課題です。「デジスキ」を利用することで、企業はデジタル化の一歩を踏み出し、業務効率の向上や新しい働き方の実現に向けた具体的な支援を受けることができます。この機会を逃さず、積極的にデジタル化に取り組むことで、企業の競争力を高め、地域経済の発展にも寄与することが期待されます。
⇒ 詳しくは大分県のWEBサイトへ