2024年6月26日
労務・人事ニュース
大型車に事故情報記録装置EDR搭載義務化!令和8年12月から段階的に新基準適用開始
大型車に事故時の車両情報の計測・記録装置が搭載されます!~道路運送車両の保安基準等の一部改正について~(国交省)
令和6年6月14日、道路運送車両の保安基準が一部改正され、大型車に事故情報を記録する装置(EDR:Event Data Recorder)が搭載されることが決まりました。この装置は、事故時の車両情報を収集し、安全性向上を目的としています。
主な改正点としては、国連自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)で成立した基準に基づき、大型車にEDRを装備することが義務付けられました。対象となるのは、乗車定員が10人以上の乗用車と、車両総重量が3.5トンを超える貨物車であり、令和8年12月から新型車に段階的に導入されます。
EDRは事故直前の車両の挙動や装置の状態を記録するもので、車両周辺や車内の映像を記録するドライブレコーダーとは異なります。これにより、事故原因の分析や新たな安全装置の開発が促進されることが期待されています。なお、小型車については既に同様の基準に適合したEDRが備えられています。
また、その他の改正点として、バスにビルトイン型チャイルドシートを備える場合、従来のチャイルドシートと同等の乗員保護性能を確保することが求められます。さらに、ヘッドレストについても、運転席と同等の乗員保護性能を確保することが必要です。
この改正は、令和6年6月14日に公布され、翌日の6月15日から施行されます。ただし、EDRの装備に関する規定とビルトイン型チャイルドシートの要件については、6月20日から施行されることとなります。
これらの改正により、大型車の安全性が向上し、事故の被害軽減が期待されています。特にEDRの導入は、事故原因の解析に役立ち、より安全な車両の設計や安全装置の開発を促進する重要な一歩となるでしょう。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ