2024年6月5日
労務・人事ニュース
天草市の宿泊施設魅力向上補助金制度がスタート!最大600万円の補助で観光業を支援
天草市 令和6年度 おもてなしの宿魅力向上支援補助金
令和6年5月24日、熊本県天草市は宿泊施設の魅力向上とバリアフリー化を支援するための補助金制度を発表しました。この取り組みは、宿泊施設の質を高め、観光客の利便性を向上させることを目的としています。補助対象者は、天草市内で5年以上営業している旅館・ホテルや簡易宿所で、風俗営業に該当しない宿泊施設に限られます。
補助金は主に施設整備と環境整備、そしてバリアフリー化のための工事費用に使用されます。施設整備には玄関や浴室、トイレ、内装の改修、外壁や屋根の補修が含まれ、環境整備には無料公衆無線LANの設置、照明器具や冷暖房設備の整備、周辺景観の改善などが対象となります。補助率は、施設整備に対して経費の2分の1、バリアフリー化支援に対して経費の4分の3となっており、上限額は宿泊施設の収容人数によって異なります。例えば、収容定員が50人以下の場合、補助金の上限は300万円です。
バリアフリー化支援には、コンサルティング事業と具体的な施設整備が含まれます。コンサルティング事業では、バリアフリー化の改善策を提案するための報告書作成費や旅費が補助されます。また、バリアフリー化整備には、敷地内通路や出入口、エレベーター、便所、浴室、シャワー室などの整備が対象となります。特に、施設内の主要な移動経路に配慮した設計が求められます。
補助金の申請期間は、令和6年5月22日から7月31日までとなっており、郵送での申請が必要です。申請書類には、補助金交付申請書、事業計画書、収支予算書、旅館業許可証の写し、見積書、図面、誓約書などが含まれます。申請受付後、審査が行われ、交付決定通知が送付されます。審査には2〜3週間程度かかる見込みです。
補助事業が完了した場合、完了から30日以内または令和7年2月28日までに実績報告書を提出する必要があります。報告書には、事業実績書、収支決算書、改修前後の写真、請求書や領収書の写しなどが含まれます。実績報告後、現地検査が行われ、適正と判断された場合、補助金確定通知が送付されます。
天草市は、この補助金制度を通じて、宿泊施設の質の向上とバリアフリー化を推進し、観光客が快適に滞在できる環境を整備することを目指しています。宿泊施設の魅力を高めることで、地域の観光業の発展にも寄与することが期待されています。
興味のある宿泊施設経営者の皆様は、この機会を活用し、施設の魅力向上とバリアフリー化に取り組んでください。補助金制度の詳細については、天草市役所観光振興課までお問い合わせください。
⇒ 詳しくは天草市のWEBサイトへ