2024年7月5日
労務・人事ニュース
太陽光発電と蓄電池設置で最大100万円の補助金!雲仙市の新支援策
令和6年 雲仙市地域脱炭素に向けた重点対策加速化事業費補助金について(太陽光発電設備・蓄電池設備)
雲仙市は、地域の脱炭素化と再生可能エネルギーの導入を推進するため、太陽光発電設備および蓄電池設備の購入費用を一部補助する制度を発表しました。この補助金は、個人および事業者の双方を対象としており、それぞれのニーズに合わせた条件と補助金額が設定されています。
補助金の対象となるのは、太陽光発電設備と蓄電池設備を同時に導入する場合、または太陽光発電設備のみを導入する場合です。蓄電池のみの導入は対象外となっています。すでに設置済みのものや、契約済みのもの(新築に伴う設置を除く)は補助の対象にはなりません。また、補助金には国や県の財源を活用するため、細かな要件が定められています。
個人向けの補助金額は、太陽光発電設備の場合、1キロワットあたり7万円です。この金額は小数点以下を切り捨てた上で計算されます。蓄電池設備については、蓄電池の価格(工事費込み、税抜き)の3分の1以内が補助されますが、蓄電池の価格が15.5万円/kWhを超える場合は対象外です。個人が業務用蓄電池を設置する場合は、19.0万円/kWh以下の設備が補助対象となります。
一方、事業者向けの補助金額は、太陽光発電設備の場合、1キロワットあたり5万円で、こちらも小数点以下は切り捨てとなります。蓄電池設備については、蓄電池の価格(工事費込み、税抜き)の3分の1以内が補助されますが、蓄電池の価格が19.0万円/kWhを超える場合は対象外です。事業者が家庭用蓄電池を設置する場合は、15.5万円/kWh以下の設備が対象となります。
補助金の上限額は、個人向けおよび事業者向けそれぞれにおいて、太陽光発電設備と蓄電池設備の合計額で100万円です。
申請受付期間は令和6年10月31日までであり、申請は持参または郵送で行う必要があります。各総合支所では受付を行っていないため、注意が必要です。実績報告の期限は、事業終了後30日以内か、令和6年11月29日までのいずれか早い方となっています。
補助を受けるためには、いくつかの条件があります。まず、太陽光発電設備の発電電力量等の計測が可能であることが求められます。さらに、発電した電力の一定割合以上を自家消費する必要があります。個人の場合は30%以上、事業者の場合は50%以上の自家消費が条件です。また、発電した電力量や自家消費量等の実績を毎年報告することが義務付けられており、設置の翌年度から5年間の報告が必要です。
導入する設備は商用化され、導入実績があるものでなければならず、中古設備は補助対象外となります。他の補助金を併用して設置することはできません。また、固定価格買取制度(FIT)やフィードインプレミアム(FIP)制度の認定を取得しないこと、法定耐用年数を経過するまでの間、補助対象事業により取得した温室効果ガス排出削減効果についてJ-クレジット制度への登録を行わないことも条件となっています。
さらに、市からの交付決定前に発注・契約した場合や、新築および改築で住宅と併せて発注・契約する場合で、市の交付決定後に工事着手を行わなかった場合も補助対象外となります。申請書類は個人向けおよび事業者向けそれぞれに交付申請書や実績報告書、支払請求書などが必要で、雲仙市の公式サイトからダウンロードすることができます。申請前に必ず交付要綱を確認してください。
今回の補助金制度は、地域の脱炭素化を推進し、再生可能エネルギーの利用を促進するための重要な取り組みです。興味のある方は早めに申請手続きを進めることをお勧めします。
⇒ 詳しくは雲仙市のWEBサイトへ