2024年11月11日
労務・人事ニュース
宮城県内求人倍率5.21倍、令和7年3月新規高卒者の求人・内定状況で過去最高を更新
令和7年3月新規高等学校卒業予定者の求人・求職・就職(内定)状況(令和6年9月末現在)(宮城労働局)
宮城労働局職業安定部職業安定課が発表した令和7年3月卒業予定の高等学校生徒に関する求人・求職・就職(内定)状況に関する最新の報告によると、令和6年9月末時点での内定率が過去最高を記録しました。この報告によれば、県内の求人数は10,712人となり、前年同月比で1.4%増加しました。一方、求職者数は2,646人で前年同月比3.8%減少し、就職内定者数は1,729人と前年同月比で2.6%増加しています。特に内定率は65.3%に達し、前年同月の61.3%から4.0ポイント増加しました。これは、選考・採用内定が9月16日から開始された昭和63年3月卒業生以降、9月末時点での過去最高の内定率です。
内定率の増加は県内・県外ともに見られ、県内就職内定率は62.6%で前年同月比3.2ポイント上昇し、県外では74.7%と前年同月比5.5ポイント増加しています。求職者数は県内で6.8%減少し、県外では8.7%増加していますが、就職内定者数は県内で1.7%減少、県外では17.3%増加と対照的な動きが見られました。
県内の求人倍率は5.21倍と前年同月比で0.42ポイント上昇しており、求人の増加が続いていることが確認されました。これは、宮城県内の企業が新規卒業生の採用に積極的であることを反映しています。特に製造業や情報通信業、サービス業など、多様な業界で求人が増加傾向にあり、県内外問わず高い求人倍率が続いています。
今後、10月1日以降の選考・採用活動が本格化するため、さらなる内定率の上昇が期待されています。各企業は引き続き、地域の高校生を対象にした積極的な採用活動を展開しており、県外就職希望者も含め、就職内定が順調に進んでいる状況です。
また、宮城県内のハローワーク別に見ると、仙台市や大和市、石巻市での求人が多く、特に大和市では前年同月比で13.2%の求人増加が見られました。一方、古川市や白石市では若干の減少傾向が見られていますが、全体的には求人の伸びが顕著です。
さらに、産業別に見ると、製造業や情報通信業、運輸業郵便業、卸売業小売業での求人が特に活発で、これらの産業が新卒者の就職先として多くの機会を提供しています。特に、情報通信業では前年同月比で29.9%の求人増加が見られ、デジタル化の進展に伴い、IT関連職種の需要が急速に高まっていることが反映されています。
今後の採用スケジュールとしては、10月1日から1人3社までの応募・推薦が可能となり、企業と学生の選考活動がより一層活発化することが見込まれています。これに伴い、最終的な内定率がどのように推移するかが注目されます。
総じて、宮城県内の新規高卒者に対する就職環境は非常に好調であり、企業側も積極的に採用を進めている状況です。
⇒ 詳しくは宮城労働局のWEBサイトへ