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2025年1月1日

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寿命が延びると伝えられる南極老人星カノープス 2025年2月の観測ポイントと楽しみ方

カノープスを見つけよう(2025年2月)(国立天文台)

2025年2月、日本の夜空で「カノープス」を観察する絶好のチャンスが訪れます。この星は「りゅうこつ座」に位置し、マイナス0.7等級という非常に明るい恒星でありながら、観察できる地域が限られているため「幻の星」とも呼ばれています。観測できるのは北緯37.9度までで、福島県北端付近がその北限です。これより北の地域では、地平線より上に昇らないため見ることができません。一方、南へ行くほど観測条件が良くなり、南の空が開けた場所では低い高度に輝くカノープスを目にすることが可能です。

2月の夜、特にカノープスが南中する時間帯は観察に適しています。この時期、南中時刻は日により異なりますが、例えば東京では2月1日に21時18分頃、21日には19時59分頃と、比較的早い時間帯に地平線近くで見えるでしょう。観察の際には、空がよく晴れていて、南の地平線近くが遮られていない場所を選ぶことがポイントです。また、「冬の大三角」やおおいぬ座のシリウスを目印にすることで、より探しやすくなるでしょう。

カノープスは白い恒星ですが、大気の影響を強く受ける低空では暗く見えたり、赤みを帯びることがあります。これは、星が地平線近くに見えるため光が長い距離を通ることで起きる現象です。観察する際には、この独特の色合いも楽しむポイントの一つです。

さらに、中国ではカノープスは「南極老人星」として知られ、「この星を見ると寿命が延びる」という伝説が語り継がれています。このような文化的背景もあり、カノープスを眺める時間は特別なものとなるでしょう。

主要都市での南中高度と時刻は、例えば那覇では南中高度11.2度と比較的高く、21時前後に観察できます。一方、東京では1.9度と低くなり、南中時刻は20時台です。これらの数値は大気の影響を考慮したもので、条件が良ければ南の低空でその輝きを確認できます。

2月の夜空で、ぜひこの特別な星を探してみてはいかがでしょうか。星空観察の際には、防寒対策をしっかり行い、晴れた静かな夜に南の地平線へ目を向けてみてください。

⇒ 詳しくは大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 国立天文台のWEBサイトへ

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