2024年5月31日
労務・人事ニュース
山口労働局、令和6年3月末時点の新卒者内定率を報告 高卒者は99.7%
令和6年3月新規学卒者の求人・求職・就職内定状況について(令和6年3月末現在)(山口労働局)
山口労働局新卒者等人材確保推進本部(本部長:友住弘一郎)は、令和6年3月末時点における新規学卒者の求人・求職・就職内定状況を取りまとめ、発表しました。以下にその詳細を示します。
まず、新規大卒者等の就職内定率についてです。令和6年3月末時点での新規大卒者等(大学生、短大生、高等専門学校生、専修学校生を含む)の就職内定率は95.8%となり、前年同期と比較して1.3ポイント低下しました。特に山口県内の大学に在籍する大学生の就職内定率は95.0%で、前年同期から2.4ポイントの減少が見られました。
一方で、短大生の就職内定率は99.4%で、前年同期比1.4ポイントの上昇が見られました。同様に、専修学校生の就職内定率も95.6%で、前年同期比1.6ポイントの増加となりました。しかし、高等専門学校生の就職内定率は99.2%で、前年同期から0.5ポイントの低下が見られました。
次に、新規高卒者の就職内定率についてです。令和6年3月末時点での新規高卒者の就職内定率は99.7%で、前年同期と比較してわずか0.1ポイントの低下が見られました。新規高卒者には、高等学校専攻科、中等教育学校、総合支援学校の生徒が含まれます。
山口労働局新卒者等人材確保推進本部は、これらのデータを基に地域の雇用状況を改善するための取り組みを続けていくと述べています。就職内定率の低下は、就職活動における厳しさを示しており、企業と教育機関が連携して学生のキャリア支援を強化する必要があります。
また、山口労働局は求人数の動向にも注目しています。過去10年間の就職内定状況を振り返ると、新規高卒者の求人数は令和6年3月末時点で6,512件となり、前年同期比で3.2%の増加が見られました。求人倍率は2.72倍で、前年同期比0.20ポイントの上昇となりました。
これらのデータから、山口県内における新卒者の雇用状況は総じて安定しているものの、一部の分野では改善の余地があることがわかります。特に大学生の就職内定率が低下している点については、今後の取り組みが求められます。山口労働局は、企業との連携を強化し、学生が適切な職場に就けるよう支援を続けていく予定です。
この発表により、地域の雇用情勢に関心を持つ企業や教育機関が、さらに連携を深め、学生のキャリア支援を強化することが期待されます。山口労働局は、今後も地域の雇用状況の改善に向けて、積極的に取り組んでいく方針です。
⇒ 詳しくは山口労働局のWEBサイトへ