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2024年2月11日

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山口県で外国人労働者数が過去最高を記録!(令和5年10月末現在)

山口県 「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和5年10月末現在)

山口県における外国人労働者の数が、これまでで最も多くなったことが明らかになりました。山口労働局による最新の集計結果によると、外国人労働者は令和5年10月末時点で10,931人に達し、前年比で19.3%増加したことが分かります。これは山口県における外国人労働者数としては過去最高を記録しています。

外国人労働者を雇用している事業所の数も1,992か所と増加しており、前年から7.4%の増加を見せています。この数値の上昇は、地域経済や産業の多様化が進む中で、外国人労働力の需要が高まっていることを示しています。

外国人労働者の国籍を見ると、ベトナム出身者が最も多く、全体の36.5%を占めています。次いで中国(15.1%)、フィリピン(11.9%)と続き、これら3国からの労働者が山口県の外国人労働市場の大きな部分を占めています。

在留資格に着目すると、「技能実習」の在留資格を持つ労働者が全体の38.6%を占めており、これに「専門的・技術的分野の在留資格」が21.2%、「身分に基づく在留資格」が20.4%と続きます。これらのデータから、特定の技能を持つ労働者や長期的に日本で生活することが見込まれる労働者が山口県で活躍していることが伺えます。

産業別に見ると、製造業が最も多くの外国人労働者を雇用しており、全体の33.1%を占めています。次いで卸売業・小売業、建設業が続き、これらの産業での外国人労働力の活用が進んでいることが分かります。

このような外国人労働者の増加は、地域経済に新たな活力をもたらすとともに、多文化共生の推進にも寄与しています。今後も山口県では、外国人労働者が安心して働ける環境の整備と、地域社会との連携強化が重要な課題となるでしょう。

山口県、外国人労働力の活用で地域経済に活力

山口県での外国人労働者の増加は、県内の労働市場に複数の重要な影響を与えています。以下に、これらの影響について概説します。

労働力不足の緩和
山口県における外国人労働者の増加は、特に人手不足を感じている産業や地域において、労働力不足の緩和に寄与しています。製造業、建設業、卸売業・小売業など、労働集約型の産業において外国人労働者の役割は特に重要であり、これらの産業における生産性の維持や向上に貢献しています。

経済の活性化
外国人労働者は、消費者としても地域経済に貢献しています。彼らの生活に必要な商品やサービスの需要は、地元の商業やサービス業に新たな市場を提供し、経済活動の活性化につながっています。

多様性の促進
外国人労働者の増加は、山口県の社会や文化に多様性をもたらしています。異なる文化的背景を持つ人々の交流は、相互理解の促進や新たな文化的価値の創出に寄与し、地域社会の豊かさを高めています。

スキルセットの拡大
外国人労働者は、異なるスキルセットや専門知識を持ち込むことで、地域の産業や企業の競争力強化に貢献しています。特に技能実習生や専門的・技術的分野の在留資格を持つ労働者は、技術伝承や新技術の導入に重要な役割を果たしています。

労働市場の課題
一方で、外国人労働者の増加は、労働市場における一定の課題も提示しています。言語や文化の違いによるコミュニケーションの障壁、適切な労働条件の確保、社会保障へのアクセスなど、外国人労働者を支えるための環境整備が求められています。

これらの影響を踏まえ、山口県における外国人労働者の適切な受け入れとサポート体制の構築は、地域経済の持続可能な成長と社会の包括性を確保するために不可欠です。外国人労働者と地域社会が共に成長し、互いに利益を享受できるような取り組みが今後も重要となります。

⇒ 詳しくは山口労働局のWEBサイトへ